「涙の女王」のキム・ジウォン、美しさ全開ですね。キム・スヒョンと並んで、まさに美男美女。カメラも二人の美しさに惹きつけられるように、アップシーンが多いような。


でも、完璧な美貌かというと、横顔になると鼻が少し鷲鼻っぽいんですよ(「鷲鼻」を検索すると、美容整形をおすすめされます爆笑)。でも、そのせいで、美しさにリアリティがあるというか、生身の女性の美しさだと感じるんです。


この生身の人間感が、「私の解放日誌」で初めて彼女を見てファンになった理由のひとつ。


最初はなんだか「鈍重」な感じの女優さんだなと思ったんです。きれいなんだけれど、体形がちょっと……太っているというほどでもないけれど、何となく下半身がどっしりしている感じ?


でもその重さが、郊外のさえない田舎町で先の見えない平凡な生活を送る若い女性が抱える鬱屈の重さと重なるんです。


その後「太陽の末裔」「サム、マイウェイ」「都会の男女の恋愛法」を見たのですが、可愛らしくもあり、セクシーでもあり、俳優だから当然とはいえ、解放日誌のときとは別人!


役柄のために自分が美しく見えるのを犠牲にできる女優さんなんだと(生来の美貌は隠しきれないとはいえ)、あらためてファンになりました。演じることも難しい役にチャレンジすることも好きなんだろうなと。


「涙の女王」では、自他ともに認める美人役を、身体を絞り、メイクもファッションも美人モード全開で演じてます(女性の国会議員しか着ないような原色のパンツスーツもかっこよく着こなしてます)。


頭が良くて、気が強くて、素直でないキャラクターは私の好みでもあるので、この先、敵の策略のままに揺れたり騒いだりせず、カッコいい女王様ぶりで楽しませてくれたらと願っているのですが、はたしてどうなるんでしょうか?



「私の解放日誌」のとき。微妙なぽっちゃり感と絶妙な垢抜けなさ。