相変わらずまとまった時間が取れなくて、なかなか新作ドラマが見れないのですが、


少し前に見た「風の吹く場所へ」に登場する娜娜(ナナ)役の女優さん、すごく細いわー、などと思っていたんですが、なぜか気になって調べたら、フー・ビンチン!


私の偏愛歴史ドラマ、「独孤伽羅」の伽羅ではないですか!

(2018年のドラマなので、顔がふっくら)

懐かしくなって、スキマ時間にU-NEXTで「独孤伽羅」の好きなエピソードだけとばし見してます。


名作というには色々欠点のあるドラマだと思いますが、なぜか好き。数年ぶり3度目の視聴ですが、面白くてついつい(早送りしつつも)引き込まれます。

日本人なら聞き覚えのある「遣隋使」に「遣唐使」。行き先だった隋と唐、それに隋の前の周(北周)の時代を舞台にしたロマンス史劇です。

この時代はまさに乱世でコロコロと王朝が交代するのですが、
     周: 宇文氏
     隋:楊氏
     唐:李氏
のそれぞれに嫁いだ独孤家の三姉妹(般若、伽羅、曼陀)を描きます(ドラマの恋愛ストーリー部分は、ほぼフィクション)。 

北周の功臣、独孤信は「独孤天下」という予言を授けられるものの、本人が忠義を貫き宇文家を支えた一方で、娘たちはこの予言に翻弄されることに。

なかでも長女の般若は野心家で、北周の影の実力者で妻子ある宇文護を愛しながらも、皇后の座を求めずにはいられないんです。

愛し合いながらも敵対し、敵対しながらも相手を憎みきれない2人を、ため息が出るほど美しいアンアンとシュージェンシーが大熱演。「情は深いけれど縁の浅かった」2人の結末は号泣必至。

般若の夫となる宇文毓(いく)。その誠実さが般若を変えていくわけですが、それが愛なのか長姉らしい庇護欲だったのか……

正直なところ、般若が41話で退場した後は、史実を駆け足で追いかけることもあり、ドラマの魅力は半減。

愛らしい少女として登場するフー・ビンチンは、夫の楊堅を支える良妻賢母、さらには隋の国母となるまでを演じますが、やはり前半の、幼なじみの宇文邕(よう)との初恋に別れを告げて、父親が夫に選んだ楊堅と心を通じ合わせるまでが好きです。

初恋の描き方も、意外にクール。お互いが結婚した後も邕は死ぬまで伽羅を愛しますし、伽羅も邕を大切に思っていますが、初恋エピソードの頃から、伽羅はこれが本当に恋心なのか疑問を感じているんですね。

大切な幼なじみだし、(私の好みじゃありませんが)イケメンだし、何より優しくて自分を最優先にしてくれるから好きなだけで、邕への気持ちは身を焦がすような感情ではないと頭のどこかでわかってます。

素直で正義感にあふれた少女なので、(他に好きな相手もいない以上)妾腹で不遇の邕を裏切って傷つけるのが嫌なだけ。楊堅に対しても、夫婦がお互いを敬まえば幸せになれるわ、というオトナな態度を見せます。

頭脳派だと自負していた般若が感情に翻弄される一方で、無邪気な末っ子が現実に折り合いをつけながら大成するという人生の不思議。

伽羅が人生で一番愛したのは、おそらく父親じゃないかと。末娘として溺愛され、政争に父娘で巻き込まれたときも、父親と一緒に戦い、死をも厭いません。
独孤信。こんなステキな父親なら、ファザコンになって当然でしょう。

この父娘愛の場面を見るのも、このドラマの楽しみのひとつ。