あれはコロナ禍の1年目くらいだったでしょうか?
YouTubeの動画で、私が二十代の頃から脚の病になる直前まで師事していた
日本のモダンダンスの礎といっても過言ではない
山田奈々子先生
のお教室によるコロナ禍仕様の発表会の様子を見ました。
まだお元気でいらっしゃる!
と思った私はHPを検索して先生のスタジオのページを見つけて、レッスン内容を見ると
高齢者クラス
が、あり、どうやら先生自らが、おしえをしているらしい様なので、電話をしたところ、留守電・・・。
コロナ禍であったので、お教室もお休みだったのかもしれません。が、かつて「おしえ」を受け、私に表現者として大きな影響を与えてくださった先生ですので、高齢者クラスがあるのなら
ぜひ、レッスンを受けたい
と思っていました。
が、コロナ禍1年目では対面のクラスは難しく、私もプロレスラー選手として無観客試合などに出場していた時期で時間も無く、いつか近いうちにと思っているうちに、今に至ります。
先日、山田奈々子先生のスタジオに電話したところ、繋がらない、HPを見たら
無い
更に検索すると2年前の秋ごろに
鬼籍に入っておられました。
スタジオは閉業
年月はあっという間ですね、私は久しぶりにダンスシューズをはいて、山田奈々子先生の独自の授業
空間を支配
肉体で表す感情
また、先生御本人が舞台に立たれていたころは
板に立っている間は
まばたきをしない
という、ありえない集中力の持主でした。
私は密かに何足かキャンバスでハイカットのダンスシューズを持っています。
近年はダンスシューズでは無くリングシューズでした。
今の年齢と手術をした脚では
クラシックバレエは不可能
しかし山田奈々子先生のモダンダンス
だったら高齢者クラスだし、できるかも!
と期待し、何十年ぶりかの再会をふたたび
中原淳一の絵が飾ってある、お教室のリノリュウムの床で
おしえを乞う
事を楽しみにしていただけに、残念ではありますが、
長年に渡りダンサーとして後々の表現者を牽引してきた
先生の授業を受けることができた事は私にとっては、かけがえのない宝です。
合掌。