連日、夏日ですね。


まだ外に出たら瞬時に滝汗レベルの暑さでありませんが


暑いには暑い


本日は成子坂下から北新宿を抜けて落合の事務所まで歩いて出勤しました。


青春の思い出



※イメージ画像


バブル後期、謎に


新劇に無駄に命をかけてお稽古した地


今は都市開発により道も街も昔の面影はありません

私が闘魂演劇青年だった頃は↑の画像の様な建物が

並ぶ一角に俳優養成所がありました。


あの当時からしてもオンボロ


一階は倉庫

2階は事務所と更衣室と談話室にお手洗いに洗面所

3階は客席つきの窓ひとつない黒い壁が四方を囲む

お稽古場

4階がダンス、日舞、声楽を学ぶ、2面ガラス張りの

お稽古場


でした。


暑い中、かつて俳優養成所があった場所を見て、一人


あの頃イロイロ


反芻し昔の記憶をたどっていたら、イキナリ甦る、今だからいえる私の失敗


エアコン事件


古い建物だてらに各階には、古くてよく効かないエアコンがありました。



※イメージ画像

↑こんなタイプのモノです。


あの日の夏、自慢ですが私は養成所の組の


委員長に選ばれていました。

(まあ雑用係ですけど)


女性の委員長が各、講師のお好みの飲料を用意して

男性の委員長は、稽古場の鍵の開け閉め、戸締りなどをして練習の準備を整えます。


4階の稽古場が暑かったので委員長の私はエアコンのスイッチを入れました。


モダンダンスのレッスンでした。

沢山の研究生が揃うと、効かないエアコンは無いにも等しいほど室内の気温は上昇


やがて、皆で先生の振り付けに合わせて踊りはじめると

熱気で稽古場はムンムン蒸し蒸しと更に暑くなっていきます。


が、研究生達は一心不乱にコンテンポラリー的なダンスを集中してステップを踏んでいます。


夏だから暑い

エアコンが効かないから更に暑い


と私は思っていましたが、やがて1人の女子が


倒れました・・・。


顔を真っ赤にしながら、息も絶え絶え


委員長の私は彼女をフロアから離れたところに移動させて、寝かせました。


あの頃の皆んなは、稽古にバイトにと眠る暇ま無かったので、過労なんじゃない、くらいの気持ちで、濡らしたタオルを寝かした女子の額に乗せ


放置して、授業再開


昔の対応はそんなカンジでした。


そして授業が終わり、具合が悪くなった女子は他の研究生に抱えられて階下へ降りて行き、他の研究生達もそれに続きました。


私は、鍵を閉める前にエアコンのスイッチを切ろうとしたら


あ!


稽古が始まる前に確かにエアコンのスイッチを入れました、が


暖房


になっていたのでした。


夏の密閉空間で暖房していたら


具合が悪くなって倒れて当たり前。


今の時代だったら事件事故沙汰


後で、私がエアコンを暖房にしてしまったと、稽古終わりの申し送りの時に白状するつもりだったのですが、クラスとしてのスケジュールがパンパンだったのでたくさん伝達事項があり


エアコンを暖房にしたのは私です


と、お詫びする機会を逃してしまいました。


本日、稽古場跡地に立ち寄り、イキナリ甦る私の失敗の

記憶でした。


あれから何十年も経ちましたが、この場を借りて


あの夏の日、稽古場のエアコンを暖房にしちゃって、練習をさせてしまったのは


私です!


と、あの頃の熱中症で倒れた女子、及び先生、研究生諸君に


いまさらですが


お詫び申し上げます🙇。


倒れた研究生は今も元気に暮らしていて、他の同胞の

訃報も届いていないので、ホッとしているのでした。


言い訳的には


昔からアナログなのでエアコンのスイッチごときの操作もできなかった私であります。