昨日、お伝えした様に、よく知らない長年交流の無い、私の従兄弟に当たる者の急死により


遺体の引き取り役


となり、本日は早朝より、姉と二人で


東北地方に向かいました。


いったいどうすればよいのかしらん?

まずは卑しい私の魂的には


葬儀及び寺に払う布施の類をいかに値切るか?


という事でした。


オラオラで行くか?

泣き落としか?


と行きの車中で思案していました。


現地に到着するとどんよりとした氷雨、日本海も鈍色にまるで荒凉としていて


滅入るばかり


そんな中、駅改札口には、十数年ぶりの再会となる、

親戚とその息子の姿アリ


私が、行くと知り、警察から葬儀社、寺までの道のりを車で送ってくれるという、神あたりな申し出


ありがたい


さっそくお気持ちに甘えて、かの地の警察へ


担当刑事に会うと


縁の遠い方が引き取りを申し出ていただけるということは警察としても、本当にありがたい事です。


と丁寧な挨拶を受け、死因の説明などを聞き、その後は

初見の葬儀屋の担当者と、葬祭場に向かいました。


ローカル地区は葬儀代が高いという先入観


さて、と気合いを入れて値切りにかかろうとすると、担当者は


続柄が該当しない方が喪主様になるのは、前例の無い事です、状況をお察しさせていただきます。


と見積もりをしていただいたのですが


驚きの低価格


値切りスピリット満々の私は拍子抜け、火葬は後日になりましたが、最短で荼毘に伏していただける事になりました。


さて、最後の関所は


檀那寺との


戒名 

読経

納骨


までの布施の中身の交渉


宗派により違いますが、宗教的儀式しかも、ローカルルール


値切るにしても限界がある


と思いつつ、親戚の運転する車で寺に到着




ガーン!


名所旧跡レベルな立派スギる寺


私の値切り力、秒殺で萎える


立派な伽藍のある本堂横の応接室にて御住職と対面すると、私が挨拶をした途端に


御事情は葬儀社の方から聞いております、また檀家様である○○さんの普段の様子も承知しています。私どもとしても、どの様にお葬式を行えばよいか考えていました所、喪主様になってくださる方が現れたと聞き、ああ、これで葬儀から納骨ができると安心いたしました。


とおっしやり、私が何も言わない前から


火葬場

戒名

納骨

本堂でお預かりする位牌


こちらを


●●円


で、執り行わせていただこうと考えていますがいかがでしょうか?こちらとしては故人様をお見送りしてくださる方がいるだけで、ありがたい事なのです。


・・・。


●●円!!


破格にもほどがある、東京のシティホテルの現在のデラックスルームの一泊料金くらいの布施の中身なのです。


ありえない


忙しいのに車で遠い地域を車で回ってくれた

親戚親子


警察の手厚い説明と今後の対策の助言


葬儀社の配慮


事情を汲んでくれた寺の御住職のお気持ち


これらの


おもいやり



葬儀後もなにかしら故人の後始末をする事になる私としては


東北人の


優しい 

無条件の


まごころ


というものに触れた一日でありました。