出勤前、新宿界隈に着くと雨も上がり、早めに自宅を出た私はスマホを抜いてポケGOのアプリ(?)を起動しました。

!!。

ゲーム内におけるなんかのミッションをクリアしたみたいで、ポケGOゾンビ軍が必死に捕獲しようとしている激レアすぎるポケモン

ミユー

が登場していました。
で、慌てた私は出現したポケモンがゲットしやすい場所まで行き、都市開発で近未来的な建物が連なる東新宿エリアのビルの前で仁王立ちになり、スマホをグルグル回したりポチポチ必死に叩いていたら

「モリノスさん!?」

と声をかけられました。
激レアポケモンが獲れるか否かという緊迫した状況だてらに

誰ぞや?

と声の先を見ると見知らぬ青年の姿アリ。

私は名前を呼ばれたのですからゲーム中でも

モリノススマイル宗教的な笑みを浮かべ

「はい、こんにちは、今、アレ、ポケGOでしてね、アハハお恥ずかしい、しばしお待ちになって」

などとスマホと青年を交互に見て

「あっ!S君?」

と声に出した所で激レアポケモン、ミユーゲット。

S君と会うのは約15年くらいぶりでした。
彼は男だてらに左褄をとりホストをしていたのですが、当時私がS君と最初に会った時の印象は

スタイルバツグン、韓流系ルックス

これはレジェンドレベルに達するホストになるか?という片鱗はあったものの、

険のある目元が醸す寂しげなオーラ

があり、当時の各店ナンバーワンホストの2番手あたりにつけていました。

で、ポケモン捕獲に成功した私は、S君に誘われて小洒落たカフェで談義する事になりました。

雨上がりの自然光が射すカフェに着席した途端

暗黒トーク炸裂
今だから言える客のハナシ
今だから言えるホストの内情

昼前にするには18禁な女郎話をギャハハーと笑い騒ぎ語り合いました。

で、若い時に若さをウリにして溝水業界に足を踏み入れ泥水を飲んだ者は

成功したら自前の店を出す
失敗したら廃人

途中で足を洗ったら

まっとうなカタギとなり
カタギになれなかったら
メンタル崩壊の果てに行方不明

といったカンジだねと二人で得心したのでした。

ちなみに、S君はホスト苦界を数年でやめた後に、起業し新宿でも地代が高い場所にアトリエを構えてクリエイティブな仕事をしているとの事。

三十代後半に達したS君の目元から険が取れ優しい瞳になり、頼もしい貫禄さえ見えるオーラに変わっていました。

ポケGOがもたらした、嬉しい再会でありました。