2025年9月3日(水)晴れ🌞
💬Dialogue Theater -いのちのあかし-
テーマ・コンセプト
「毎日が人類史上、はじめての対話」がコンセプト。
お互いに全く知らない国籍や人種、文化の異なる人同士の対話を通じて人種、宗教、文化など互いの違いなどについて理解し乗り越えることを目指します。184日間の会期中に数千回もの対話が想定され、対話を行う「話者」は一般からの募集も予定しています。
スタッフさんに説明された言葉をそのまま使用するのであればこのパビリオンは「世界中の分断を明らかにする」「解決を試みる実験の場」としているそうです。
この発言をシアター見終わった後に再度聞くと共感はできませんが、とにかくスタッフの方はそう言っていました。
建物の概要
建物は廃校となった学校2校が組み合わさり1つのパビリオンとして誕生している。
①奈良県十津川村 旧新立中学校
奈良県吉野郡十津川村大字折立地域に1952(昭和27)年に建設され、2012(平成24)年に閉校した延床面積970.64㎡の南棟校舎が「いのちのあかし」のエントランスとなります。また、1965(昭和40)年に他の場所から移築され、2012(平成24)年に閉校した延床面積943.17㎡の北棟校舎が森の集会所となります。
②京都府福知山市 旧細見小学校中出分校
京都府福知山市三和町中出地域にある現在の所在地に1930(昭和5)年に建設され、2002(平成14)年に閉校した延床面積362.08㎡の木造平屋建ての小さな分校が、「いのちのあかし」の対話シアターとなります。
・構造:木造建築 3棟 (エントランス、対話シアター、森の集会所)
・延床面積:約1,500㎡
建物に込められた想い
河瀬さんが記憶の移築をしたい、どこか懐かしさを感じるような建築で、シアターができたら、、。という発言から、このようなパビリオンになったのだとか。
またパビリオン製作にあたり建物自体が役割を持っていたらいいなという河瀬さんの想いに建築家さんが「廃校になった学校を持ってくるのはどうか?」と言われ
今回の万博会場となる ”夢洲” に1番イメージのあった2校に絞り、移築されるに至った。
シアターの場所になっている京都府の小学校はもともと平屋であったため4mほどコンクリートで立ち上げをして建築。
懐かしい映画館のような空間に仕上げた。
また外に植えてあるイチョウの木は樹齢100年近いもの
元々は切られる運命であったが、河瀬さんが見た夢にイチョウの木が出てきて、その木が泣いてたから一緒に連れて行ってほしいということでトラックで運んできてこの場に移されたそう。
4月後半から芽吹いて万博が終わる頃には少し黄色くなるのでは?と期待している。
メイン場所として使用されている奈良県の校舎は元々40mあったため、半分に切断し廊下側にはガラスを嵌め込み河瀬さんのメッセージを。
反対側は鏡には鏡を埋め込み、太陽の光が反射することで未来へ届くような光を演出。
階段を上がった先には1本杉でできた巨大なスピーカーが。
この杉は樹齢400年にもなるのだとか。
杉板を振動させて響かせているんだそう📢
”アナログ” ”人間的” ”ノスタルジー”を感じるようなパビリオンとなっていて、
今回の万博はひとつの通過点であり、万博終了後の移築先も現在検討中なんだとか。
スタッフの方は、移築してこれからも輝き続けてほしいとおっしゃっていました。
シアター🎞️
初めて出会う全く相手のことを知らいない二人が対峙して、一期一会の対話を深める。
毎回変わる話者の相手は、世界のどこかにいる人であったり、人ではないAIかもしれない。
対話を通じて、異なる国境や人種や宗教や文化や風習など、お互いの違いとその分断を越えていく。
最初に渡される質問の紙は184種類あり、毎日違うんだそう。
シアターの中では15分間一切のモバイル機器を使用禁止されます。

感想
今回のテーマは ”いまあなたは何に1番寄りかかっていますか?”
対話を通して、その他 それに寄りかかることができなかったら毎日がどうなる?
どうしてあなたはそれを選んだ?などの質問が投げかけられました。
私がもしこの質問をされたらなんて答えるかも考えて、シアターに入りました。
正直私的にはスクリーンに映った人の役割はいかに多くの問いかけをするかだと思っていたので、自分語りが多く質問数が少なかったことがすごく不服でした。
ただ、お友達と一緒に行ったのが功を奏したんですが
対話をしている人の話を聞き
そのあと自分でも考え友達の意見も聞き
そしてさらにいのちのあかしパビリオンがある意義についても考え、討論の嵐🗣️
パビリオンについての疑問点やこのパビリオンは何が目的だったのか。話していた人は誰だったのか、、などなど
これは私みたいに他人の意見聞くの好きな人や自分と向き合うの好きな人は確実にハマる。
ただ完全に対象年齢は大人向けなので、子どもと行こうと思っている方々は要注意です⚠️
結論的にはこのパビリオンは対話を通して自分だったらどう答えるのかを考えることで、自分と向き合う時間にしてほしい。という訴えをしたいのではないか。
回答についても正解がないものなので、パビリオンを見終わった後更に色んな人と議論することで分かることや自分についての新たな発見につなげ、さらなる自分の未来へ繋げていって欲しい。という想いが込められているのでは。
そして最後はいのちのあかしの隣に議論できるカフェを作るべきだ。
という結論に至りました😂
質問が毎日変わるということでもう一回行きたい!という気持ちにさせられましたし、また違う人と行っても楽しそう!さすが、、ハマらせるパビリオンだな、、とも思いました。
実際聞いてみるともう20回以上来られているお客さんもいるのだとか、、、分かる、、。
さっと入れるなら毎日でも来たい。。。
その後も同じ質問を色々な人にして、色々な意見を聞くことができたのも面白ポイントでした!
最後に対話の内容とは関係なく、あなたにとって幸せとは。本当にやりたいことは何か。などを問いかける映像も流れてきたので、それも考えるきっかけになり最後の最後まで面白いパビリオンでした!
行かれた皆さんはどんな質問だったのか、また今あなたが一番寄りかかっているものは何かぜひ教えてください~💌
では~🐰








