吉田簑助さん、吉田玉男さんの、文楽、曽根崎心中が観たくて、国立劇場資料室を予約しました。国立少劇場で、簑助さん、玉男さんの、曽根崎心中を拝見したのは、40年程前。幻想的で艶やかな舞台に震えるほど感激して、その月、三度拝見にうかがいました。その後、生の舞台を拝見する機会がなかったので、過去の舞台の映像が観たくて、国立劇場閉館直前に駆け込みです。15年程、上演があいた、二つの舞台を鑑賞。住太夫さんとイケメン呂太夫さんの違い、カメラアングルの違い、同じ簑助さんでも、微妙な所作の違いを楽しませて頂きました。簑助さんが操る人形も、簑助さんご自身も、まことに色っぽい。早送りも入れて、三時間半。情念の世界、堪能致しました。

国立劇場、素敵な劇場なのに、壊すなんて、勿体ない。