東京、竹橋、国立近代美術館での、『鏑木清方展』。 私的に最高の展覧会でした。ため息、ため息💨。あー、素晴らしい‼️
卓越した技術と、上品で洗練された色彩。描かれた女性も男性も、兎に角、粋です。抑えた色味の着物の袖や、裾からチラリと見え隠れする、派手な柄物。お洒落〰️!。人物のまわりに精密に描かれた小物や、植物。何度も、何度も画面を凝視して、楽しめます。

ポスターや、看板になっている「築地明石町」の魅力的なこと。正しく、日本女性の究極の美。憂いを帯びた眼差しと、赤い唇の色っぽいこと。立ち姿の美しいこと。国宝だわ〰️💘💘💘。この絵もそうだけれど、どの作品も、墨の黒、岩絵の具の黒が美しく、アクセントになっている。マネのように。女性の生え際の墨のグラデーション、下駄をはく、女性の素足の指、その繊細さ、艶っぽさ、完璧です。日本の美、堪能しました。

会場では、生前の御本人のインタビューが流れていました。その中で、印象に残ったお言葉。『好きでないものは描けません。戦争画は描きませんでした。戦争中も、美人画を描いていました。』
国立近代美術館は、常設展も凄く充実していて、画家が描いた戦争画の展示も度々あります。藤田嗣治の戦争画は有名ですが、今回は日本画家の戦争画が展示されていました。日本画家の戦争画、わたしはお初。
山口蓬春 「香港島最後の総攻撃図」

お二方とも、描きたくて描いた絵ではないと思いますが、作品として、見応えがありました。そして、常設展には、同じく美人画の名手、伊東深水が描いた 「清方先生寿像」も展示されていました
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