ミーユエ 81話 最終回。 | お気楽マーニャのブログ

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中国歴史ドラマ、『ミーユエ』。81話(15分ドラマじゃないですよ。一時間ドラマです。)という長いドラマだったけれど、最後まで飽きさせないで、視聴者を引っ張ってきましたねー。





主人公のミーユエは、実在の人物、秦の宣太后がモデル。



ミーユエ(後の宣太后)は、古代中国・春秋戦国時代の楚(そ)の王族の娘に生まれる。(ちなみに、日本は弥生時代です)。ドラマでは、楚の王の娘となっているけど、実際は、そうではなかったらしい。秦の惠文王の側室となって(政略結婚や、人質として隣国へ女性が送られるのは、日本の戦国時代と同じね!)、男の子を生む。惠文王が亡くなった後は、正室の息子が王となるが、子供が出来る前に亡くなってしまう。そこから、側室たちが、自分の息子を秦の王にしようと、争いが始まる。正室も、自分の思い通りになる側室の息子と結託して、権力を保持しようとする。ドラマでは、惠文王は、正室よりミーユエを寵愛していて、彼女との息子を王にしたかった、となっているけど、実際はどうだったのかしら?ミーユエは権力から離れ、穏やかな日々を願うけれど、命の危険にさらされ、惠文王の弟に助けを求めて、ついに、息子を王にして、自分は、宣太后となる。息子はまだ幼い為、彼女が自分の弟二人を従えて、政治の実権を握って行く。弟二人と共に、宣太后が栄華を極めたのは事実とのこと。(ミーユエの息子役、子役は、利発そうで、しっかりしているのに、成人してからの男優、少し顔がいいだけで、頭悪そうなのよねー。😱ミーユエを活躍させるためにわざとあんな俳優選んだのかしら?!)
史実を踏まえながら、空想のエピソードをちりばめて、波乱万丈、毎回、視聴者をはらはらドキドキさせて惹き付ける脚本が見事。ミーユエに扮する、名女優、スン・リーの魅力的なこと。秦の王が、正室より、才色兼備、頭脳明晰な彼女にメロメロになるのも納得。



惠文王に扮する、アレックス・フォン、イケおじです。💕



男性を魅了する控えめな美女から一転、宣太后になってからの彼女は怖い。メーキャップのせいもあるけど、秦の勢力を拡大するために、二人の男性を言葉たくみにかどわかして、利用しているとしか思えない。楚の時代の幼なじみで、彼女に一途で、結婚の約束もした黄歇(こうあつ)。

過酷な運命が、結婚しようとした二人を引き裂いたわけだけれど、最後は、彼の頭脳を国の為に利用したくて、甘い言葉で秦に引き留めたとしか思えない。「昔のミーユエではない!」と言い放って、彼女と決別し、楚に帰っていったのは正解だわー! 歇(こうあつ)に扮した、ホアン・シュアン。




デビュー当時の中井貴一さんに似てるわねー。いかにもお育ちが良さそうで、優しそうで、真面目そうで、この役にピッタリ。結婚を誓いあった時、ミーユエが身を捧げようとしたのに、彼女を大事に想うあまり、ちゃんと結婚してから!、と拒んだ真面目な彼。結局、プラトニックのまま、二人の仲が終わって、本当に可哀想だったわー。彼も実在の人物ではあるけれど、実際は宣太后とは、一世代、違う年代なので、二人のこの関係はドラマだけらしい。




なんと、映画『空海』にも出演していらっしゃったのね。この映画、テレビで観たけど、記憶にないわー。



ミーユエが、秦の王の側室になる前から、ミーユエに一目惚れし、その後もずっと彼女を助ける、遊牧民族の王、義渠君。なかなか、彼の気持ちを受け入れないミーユエだったけれど、惠文王亡き後、辛酸をなめ、ライバルから命も狙われた時、助けてくれた彼に感謝し遂に彼を受け入れる。これは、史実で、二人の間には子供も生まれる。但し、実際、二人が知り合ったのは宣太后になったお祝いに、義渠君が訪ねて来てからだそうで、脚本家、ドラマティックに上手く考えましたねー。義渠君に扮するのは、ガオ・ユンシャン。甘いマスクで、男らしくて、それでシャイなところもあって可愛い❤️ミーユエがなびくのも当然。Twitterをみると、女性ファン、黄あつ派と、義渠君派に別れるみたいですね。ラブ  少数ながら惠文王派も。






王太后は、異国の者とは結婚出来なかったので、正式には認められず、事実婚だったそうです。ドラマでは、ラブロマンスに仕立てあげられているけれど、兵力の足りない秦としては、義渠君の兵の助けなくしては、秦の勢力拡大はできなかったわけで、本当の宣太后がどういう気持ちで、義渠君と親しくなったのかは、わかりませんねー。隣国との戦いで、沢山の勝利をあげて、秦に利益をもたらした彼らなのに、それに見合う待遇を得られず、ミーユエとの間の男の子も、名字はミーユエ側になる。不満が💥爆発した義渠君は、ミーユエに秦の領土の分割を迫るけれど、拒否されてしまう。史実と同様、ドラマでも、国力が安定してきた秦は、邪魔になった義渠君を殺します。
彼が殺される場面のスン・リーの演技の凄まじいこと。並の女優なら、あそこまでの演技は出来ないわね!さすがスン・リー👏👏👏❗でも、義渠君が可哀想で仕方なかった私としては、泣き叫ぶだけでなく、さっさと席を立って彼を助けに行きなさい!やっぱり彼が邪魔になったのね!プンプン😡⚡と腹が立ちましたが、、、。
実際の宣太后は、義渠君亡き後、72才で亡くなるまで、新しい愛人がいて、自分が死んだら、彼も殉死させるように、と言っていたそうです。びっくり滝汗愛人が懇願して、実際は殉死しなかったそうですが。最終回、ドラマでも、それらしき男性を登場させていましたね。なんと、ホアン・シュアンのふた役。黄あつに似ているから気に入った、と美談に脚本はしています。最終回の最後の最後、兵馬俑が出て来るなんて!宣太后は、秦の始皇帝の高祖母。つまり始皇帝のおばあさんのおばあさんです。死が間近だと感じたミーユエ。生きている間には、故郷、楚に帰れなかったけれど、あの世でなら戻れるかもしれない、とミーユエ。侍女に、楚は遠いですよ!と言われて、食べ物や、着替えを用意して馬車で行く、と答える。すると侍女が、従者の俑に仕えさせましょう。兵馬の護衛がなければ道中危険です、でも、副葬用の兵馬俑は聞いたことがありませんね、と言うと、今までなくとも、これから作ればいい、とミーユエが発案。上手い脚本だわー。兵馬俑の制作現場を訪ね、秦と楚の髷の位置の違いをアドバイスするミーユエ。西安の兵馬俑は行ったことがないけれど、何年か前に、上野の国立博物館で兵馬俑展があって、見に行った。背丈は等身大。ガラスなしで360度鑑賞出来て、かなり表情がリアルで、生きているみたい、と感じたわ〰️。ドラマの最後の画面が荘厳な兵馬俑で終わる演出、このドラマの余韻を格上げしていますね。