映画『海街diary』 | お気楽マーニャのブログ

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友人から、「えっ?!まだ観てないの?」と驚かれた映画。やっとオンデマンドで鑑賞。
スーパーとパン屋さんとお散歩以外、何処にも行かなくていい毎日なんて、極楽!極楽!観たいもの、読みたいもの、聴きたいもの、たくさんありすぎて、一日、24時間では足りなくて残念。ショボーン
睡眠時間を削りたいけど、コロナウイルス対策では、7時間の睡眠が必要とのことなので、我慢。

鎌倉が舞台になってるからかもしれないけれど、小津映画のような空気を感じた。滅多にない上質な映画。人気女優を集めた、軽めのお洒落な映画かしら?と予想してたけど、大きく裏切られました。脚本も、主演の綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、の自然な演技が素晴らしい!。でも、彼女達の腹違いの妹、広瀬すず、が強烈な存在感。いつも彼女を見ると、暗い目をして、何か冷めている子だわー、と私は思ってしまうのだけれど、この、複雑な役が彼女にピッタリだった。姉達から優しくされ、受け入れて貰いながら、怯えて、なかなか本音を言えない、心を開けない少女。半分血が繋がっている姉達には言えない心の内を受け止める、同級生の男子役、前田旺志郎君がメチャクチャいい味。


その他にも、今では考えられないような豪華メンバーが集結。鈴木亮平、リリーフランキー、樹木希林、堤真一、坂口健太郎、加瀬亮、大竹しのぶ、風吹ジュン。


皆さん、出番は多くないのに、さすが、きっちり存在感を残します。大竹しのぶさん、いつもやり過ぎな感じが気になって、本当に上手い女優さんなのかしら?、と個人的には思っていたけど、この、母親役、抑えた演技で良かったわー。
カンヌ映画祭でも上映されたそうだけれど、評判はどうだったのかしらー?

四人共、それぞれの個性でお綺麗!

最後の浜辺のシーン、ウディ・アレンの映画『インテリア』を思い出した。あちらは、完璧を求める母親から逃げ出して、気楽な女性と新しい家庭を作る父親。寂しさからなのか、いろいろ支配しようとする母親に反発する娘たち。成長した娘たちはそれぞれの恋愛問題を抱えながら、最後、冷静に母親のことを語り合う。多分、海を眺めながらだったと記憶しているけど、、。『インテリア』の終わりは、救いがない感じだけれど、この『海街diary』は、姉妹達の明るい未来が予想されて、清々しい幕切れ。何度も観返したくなる映画。日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀撮影賞を受賞しているのねー。納得。新人賞は、広瀬すずちゃんのことなのかしら?この、まだまだ幼さが残る、中学生役の女の子が、将来、朝ドラの主役をやるなんて、監督は、予想していたかしら?自転車で、🌸桜のトンネルを抜ける場面、きれいだったわー。やはり、🌸桜と死は切っても切れない関係だわね。是枝裕和監督の作品で一番好きなのは『幻の光』。これは揺るぎない。

この『海街diary』は二番になりました。さっき、NHK、ETV特集で、羽仁進監督のドキュメンタリーを視聴。是枝監督も登場。羽仁進さんの影響をかなり受けていらっしゃるとか。面白いドキュメンタリーだった。今度は、カトリーヌ・ドヌーブとタッグを組んだ、『真実』を観なくっちゃ!