映画、ブラック・スワン | お気楽マーニャのブログ

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今さら?ですが観ていなかったんです。ナタリー・ポートマンがアカデミー主演女優賞を受賞したバレエ映画。そしてサスペンスホラー映画。ナタリー・ポートマンもバレエの場面も綺麗だけれど、内容はハードです。R15指定。ナタリーが10キロ減量して、子供の頃習っていたバレエを一年間猛特訓した甲斐がある出来映え。難しい踊りの場面はプロのダンサーの吹き替えとのことだけれど、それでもアカデミー賞は納得。内容は、幽霊やお化けより、人間の嫉妬の方がずっと怖い(>_<)というお話。
痩せぎすで、常に緊張して怯えた彼女の表情だけで、何も起きなくても最初から怖い(>_<)。映画、ローズマリーの赤ちゃん、でのミア・ファローを思いださせる。バレエダンサーだったけれど、成功はせず、妊娠した為に、バレエを諦めた母親と二人暮らし。娘ニナのバレリーナとしての成功だけを生き甲斐にしている母親だけれど、本当に娘が成功を掴みそうになると嫉妬心が湧いてくる。自分がコントロールできる範囲の成功なら許せるが、スターになって自分の手元から離れて行くのは許せない!と思っている。そんな母親の本心を感じて、母親に気を許せない娘。母親役のバーバラ・ハーシーが怖い(>_<)怖い(>_<)。白鳥の湖の主役と引き換えに、関係を迫ってくる演出家。酷い男性に見えるけれど、良心的なのよねー。彼女が拒んでも、彼女の実力を認めてちゃんと主役を与える。その後もいろいろちょっかいを出してくるけど、彼女が拒むと無理強いはしない。君の正確な踊りはオデット(白鳥)にはいいけれど、王子を誘惑するオディール(黒鳥)には色気が足りない。(主役は二役を躍り分けます。)もっと勇気を出して、自分の殻を破って感情を表に出せ!と彼女を叱責する。彼の発言は正しいわー。彼の方法は過激だけど、、、。バレエだけでなく、芸術全般に必用なのは、相手を魅了する色気だわよねー。エキセントリックな母親の元、感情を殺して生活し、踊りも正確さだけを追及してきた彼女は戸惑うばかり。自分の感情をさらけ出すには、本当に勇気がいるわよねー。



なかなか練習で成果が出ない彼女にライバルが現れる。男性関係も奔放で、開放的な性格のリリー。彼女を役から引きずり下ろす為に近づいてくる。落ち込む彼女を慰めながら、彼女の愚痴を演出家にチクったり、ご飯をご馳走するわ、と誘って内緒でお酒に薬を入れて彼女に飲ませたりする。クスリのせいで寝坊した彼女は練習に遅刻。あわてて練習場に行くと、代役を勝ち取ったリリーが既に主役の練習をしている。こういう怖い人、実際にいるわー、どの世界にも。いじめより遥かに怖い。事を成す為には、こんな性悪な人に負けない気の強さが必用ね。しかし、二ナは主役のプレッシャーや、人間関係のストレスから、精神が壊れていく。

映画の中での王子役のダンサーと、後にナタリーは結婚。



それを知ってから、二度目観ると、また見方が変わったわ。

常にびくびくしていたニナだけれど、黒鳥のアグレッシブな踊りと表情は見事だったわクラッカークラッカークラッカー







最後の場面、あれは幻影なの?それともリアル?他の方の感想を読むとリアルみたいだけど。たとえ実力があっても、それを完全に発揮させる精神の強さが不可欠。自分の器以上のことを望むと精神か体に支障をきたすのよねー。クワバラクワバラ。