



死ぬまでに観ておかねば、と思っていた幸四郎さんのドン・キホーテ。日本では1969年の初演より松本幸四郎さんが主演し、翌70年にはブロードウェイから招待を受けて、マーチンベック劇場にて全編英語で主役を。現在まで1200回を上回る回数演じていらっしゃる。ロビーには、幸四郎さんの歴史が展示されている。




カッコいいいー!




舞台には、天井から、映画、熱海殺人事件、の階段落ちを思わせる、巨大な階段が設置されていて、暗闇の中、生演奏でテーマ曲が流れる。この曲に特別思い入れはないのに、ジーンと胸に沁みてしまった。そして幸四郎さんのセルバンテス登場。姿がいいわ〰〰!









ドン・キホーテの名前は知っていたけど、このドラマのストーリーは、恥ずかしながら知らなかった。こんなに重く深いテーマだったとは。この舞台のテーマである、セルバンテスのセリフを引用。『人生自体が狂気じみているとしたら、一体本当の狂気とは何だ。本当の狂気とは。夢におぼれて現実を見ないのも狂気かも知れぬ。現実のみを追って夢を持たぬのも狂気だ。だが一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に折り合いをつけて、あるべき姿のために戦わないことだ。』若い時の幸四郎さんの方が声量があったのかもしれない。でも、人生の狂気と残酷さを経験し、死にゆく主人公を味わい深く演じるのは、今の幸四郎さんがベストなのではと、失礼ながら感じてしまった。若い時の幸四郎さんは、カミソリのようにシャープでカッコよかった。でも、何となくナルシストぽくって人を寄せ付けないイメージもあった。お孫さんがいらっしゃる現在は、包容力と優しさに溢れている。それが、舞台にもあらわれている気がするわ〰!ドン・キホーテの思い人、アルドンザ役の霧矢大夢さん。なんて魅力的な方かしら!IIII全く存在を知らなかった。宝塚のスターさんだった方なのね。このお顔立ち♥❤







