映画、喰女、クイメ私はホラー映画は好きなので、どの場面もしっかり見ましたが、血の嫌いな人には正視に耐えない場面も多々。万人向きではない映画。舞台で、四谷怪談を演じる役者、男女二人の愛憎劇。ブログを読めば、愛妻家で子煩悩な素の姿がわかるけれど、女性にだらしなく、冷たい性格の役があまりにもピッタリの海老蔵さん。優しい言葉と情け容赦ない態度を使い分けて、女性を翻弄する。自分のものだけにならない海老蔵さんに、翻弄され、嫉妬に狂う女優に柴咲コウさん。本当に綺麗で素敵。ネタバレになるから書けないけど、あの場面は女性が見ると、ひぇーー~っ!痛そうー~!となっちゃうわ。映画の半分以上は四谷怪談の場面。歌舞伎役者の海老蔵さんだからバッチリ決まっている。伊右衛門が錯乱する場面は、海老蔵さんが持っている狂気の部分が出ていて、彼の舞台を観たことがない人には、相当怖いはず。監督は三池崇史さん。海外で受けそう。同じ、三池、海老蔵コンビの映画、一命でも赤と黒の美術が素晴らしかったけど、今回も赤、黒、白の美術が格調高く洗練されている。ベッドシーンもあり。海老蔵さんの鍛えた背中をゆっくり観賞出来るけど、ベッドシーンとしては中途半端。物足りないわ。映画なんだから、それなりに観客にサービスしないと映画はヒットしない。コウさんは大御所だから無理としても、コウさんから、海老様を取る若手女優役の中西美帆さん、ベッドで不自然に腕で胸を隠すなんて、今時あり?二大スターと共演して、せっかく名前を売る絶好の役なんだから、大胆に脱がなくっちゃ!彼女が嫌なら、私脱ぎます!って手を上げる他の女優を使うべきね。彼女レベルの可愛さと演技力なら、沢山いるでしょうに。女優を目指すなら、是枝監督の映画、空気人形、のぺ・ドゥナの役者根性を見習って欲しいわ!素晴らしい女優さん、マイコさんも出演。小さい役で、彼女を生かしていなくて残念。コウさんと海老様を取り合う役であれば、もっとこの映画が心理的に怖くなったのになー。