バルテュス展とバルテュス夫人。東京都美術館のバルテュス展に行ってきました。沢山のデッサンやバルテュス氏のアトリエも再現してあり、本当に充実した内容。私は自画像がよかったわ。お気に入りの風景画、牛舎、も展示されていて、大満足。本物の芸術家でありながら、そう呼ばれるのはお嫌いで、職人と呼ばれることを良しとされたとか。確かな、表情の表現は、日頃の精進の賜物。今日は、講堂で、夫人である、節子-クロソフスカ-ド-ローラさんと 篠山紀 信さんとの対談。節子さんは動く博多人形のように美しい。今日も素敵なお着物姿。いつも女性月刊誌で、お姿を拝見しているし、著書も持っている。お話を直接伺えるなんて、本当にラッキー!気さくで、ユーモアの有る方。紀信さんとの息もピッタリ。親友である、ブレッソンしか、バルテュス氏の写真はとれなかったのに、紀信さんが、彼の写真を撮れたのは、バルテュス氏が、紀信さんが撮影した、玉三郎さんの写真集をお気に召したからだとか。初めて、アトリエを撮影した時のこととか、バルテュス氏と勝新太郎さんとのエピソード、節子さんの着物談義、バルテュス氏との出会い、等々貴重なお話が満載。紀信さんの、温かく、時に鋭い質問に節子さんが、ユーモアを交えて、丁寧に答えて下さる。展覧会場の最後を飾る、紀信さんの写真も素晴らしい。バルテュス氏の愛用品の展示も。杖、二本。芸術品でした。バルテュス氏亡き後、彼の展覧会を企画したり、彼の姿を皆さんにお伝えすることが、私のミッション!というお言葉が、印象的でした。