空間にはアルジが必要なのかもしれない。
年末に実家に帰って、することといえば
…大掃除…
久しぶりの帰省だろうが
久しぶりの再会だろうが
そこにいれば「仕事」はあるわけで。
なんにしても我が家ではあるので
休む間もなく掃除に駆り出されるのは
まったく違和感ない。
まったく許容範囲内。
でも作業が一つ終わるごとに
母から
「ありがとう」の言葉。
他人行儀とまでは言わないが
家族の一主体として動いていただけに
なんだか調子が狂うような…
なんで…お礼…?
お客サマ扱いされてんの?
いや…そっか
母は
年末という空間
掃除という空間
家庭という空間
ではアルジなんだと気付く。
アルジがいないと回らないのが
空間なんだということも。
アルジとボクは上下で繋がっているわけではない
心地よい空間の中で今年も締めくくろうとしている。