こんばんは、mmm(まーママ)です。
2018年7月に登録された世界遺産
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
昨日の続きです。
■外海の出津集落(そとめのしつしゅうらく)
潜伏キリシタン関連遺産での出津集落の位置づけ
①潜伏キリシタンが何を拝むことによって信仰を実践したかを示す4つの集落のうちの一つです。
②キリスト教由来の聖画像をひそかに拝むことによって信仰を実践した集落です。
初めに、こちらに車を停めさせてもらいました。
■外海歴史民俗資料館
長崎県長崎市西出津町2800
開館時間 9:00~17:00
入場料金 大人300円
駐車場 あります。
こちらも、外海歴史民俗資料館→道の駅 夕陽が丘そとめ→出津集落駐車場(こちらは、かなり広いです。)の間を無料のシャトルバスが運行しています。
まずは、外海民族歴史資料館を見学しました。
(資料館内は撮影禁止なので、画像がありません。)
縄文時代の出土物、潜伏キリシタンの遺産、池島炭鉱の資料など、外海(そとめ)に生きてきた人々の歴史と暮らしを紹介してありました。潜伏キリシタン関連遺産についてのビデオが上映されています。
次に立ち寄ったのがこちらです。
■出津教会(しつきょうかい)
長崎県西出津町2633
1882年(明治15年)、ド・ロ神父が私財を投じ、信徒とともに働いて教会堂を建立し、出津集落のキリシタンの「潜伏」が終わりを迎えました。
教会堂は、信徒の増加に伴い、1891年と1909年に増改築を行い、正面と背面の両方に鐘塔がある現在の姿になりました。
さきほど立ち寄った、外海歴史民俗資料館の入館券がこちらと共通入館券になっていたので、気軽な気持ちで立ち寄りました。
■ド・ロ神父記念館
長崎県長崎市西出津町2633
(記念館内は撮影禁止です。)
外海地域の宗教、文化、産業、医療などの向上に貢献したフランス人宣教師ド・ロ神父の関連資料が展示されていました。
記念館は明治18年に竣工した、鰯網工場です。農家の副業として、収穫した麻糸で鰯網を手で紡ぐ作業場をド・ロ神父は作りました。採算が合わず、翌年には廃止、保育所になりました。保育所の利用は、救助院等で働く人々の子どもが対象で、給食調理も行うなど、国内では極めて先駆的な取り組みでした。
記念館の方が、日本で初めての保育所だと教えてくださいました。
■旧出津救助院
神父はフランスで学んだ幅広い分野での知識を活かし、外海地区の女性たちの自立のため、「出津救助院」を建設し、編み物、そうめん、マカロニ等の製造を行いました。
■マカロニ工場 マカロニ製造の目的で建設されました。
■マルク・マリー・ド・ロ神父 1840年 フランス生まれ
1868年6月に来日し長崎で布教。1878年、出津教会主任司祭として赴任し、カトリックに復帰した信者やカクレキリシタンが多く住んでいた外海地区の司牧の任にあたりました。
1880年に孤児院を開設し、1883年には救助院(黒崎村女子救助院)を設立して授産活動を開始しました。
1886年には、住民を伝染病から救済するため「ド・ロ診療所」を開設しました。
道の駅 夕陽が丘そとめから出津集落を一望することができます。
出津集落は、「外海の人々を助けたい」 ド・ロ神父の幅広い知識と強い信念を感じることができる場所でした。