こんばんは、mmm(スリーエム)です。長崎県 平戸市の旅です。
世界文化遺産候補に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」があります。450年以上にも及ぶ、日本におけるキリスト教の伝播と浸透のプロセスを示す歴史的遺産で構成されています。
春日集落と安満岳は「平戸の聖地と集落」として、12の構成遺産のひとつに選ばれています。山岳や島を聖地や殉教地として崇敬しながら、ひそかに信仰を続けた集落という理由です。
春日町に着きました。田んぼが広がる田舎の風景です。「どこが、世界遺産なのかな?」と疑問に思ったところで、案内所を見つけました。
案内所にて、春日町についてのビデオを見せていただき、歴史と「潜伏キリシタン」と「かくれキリシタン」の違いについて学びます。
ちなみに現在、春日町は18戸・70人の集落だそうです。
【歴史】
1553年 春日を治める領主(籠手田氏)がキリシタンに改宗。
1558年 春日町で一斉改宗が行われる。(領主の指示で)
禁教の時代に入ると、集落は仏教と神道と共存させながらも、キリシタンの信仰形態を存続させていました。
春日町の人々は、解禁後もカトリックに復帰せず、禁教時代に密かに守ってきた信仰のしかたを継続します。教会を持たず、仏教や神道を平行して行うスタイルをそのまま続けています。
禁教時代に信仰を密かに続けた人々を「潜伏キリシタン」、
禁教が解かれた後も、それまでの信仰のしかたを継続した人々を
「かくれキリシタン」と呼んで区別するそうです。
春日町は弾圧を逃れての移住先ではなく、禁教の前から住まれていた土地であり、春日町の人々は、「かくれキリシタン」ということになります。
家屋内に「納戸神」と呼ばれるご神体を崇敬しながら、信仰を継承しています。
納戸神のひとつ、お札。
これも納戸神のオテンペシャ。ポルトガル語のペニテンシアが語源で、元は苦行に用いられる鞭でした。
ビデオを見終わったら、お茶と住民の方の手作りのお漬物でおもてなししていただきました。お漬物どれもすごく美味しいです。
ちまきだんごをいただきました。使われている葉は「ダンチク」という葉っぱだそうです。ほんのり甘くて美味しいです。
「おごちそうさまでした。」
「春日を歩こう」というマップをいただきました。町探検に出発します!