おでかけ 無窮洞 | 猫にこばん キャンピングカーでごはん

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紹介していければいいなあ。と思っています。

 

 こんばんは、mmm(スリーエム)です。

 

今まで来なかったことを、後悔しました。

 

■無窮洞(むきゅうどう) 旧宮村国民学校地下教室

   長崎県佐世保市城間町

   駐車場:あります

 

 第二次世界大戦中に、宮村国民学校の裏手の山に掘られた防空壕です。

 

  

 当時の写真です。爆風が中に入り込まない様に、入り口はコンクリートの爆風除けがあります。

 

 町の中央から離れている田舎でなぜ防空壕が必要だったのか?

現ハウステンボスのあたりに、軍の施設があったこと、モーターボートぐらいの船に魚雷をつけた、人間魚雷の訓練施設も近かったという理由で、空襲の危険性が増していったそうです。

 

 当時の校長先生の発案で、実際に掘ったのは先生に指導された中学生の生徒たちです。男子がツルハシなどで堀り、女子が整形を、下級生が土の運び出しを担当しました。

 

 

 

 入口を入ると「主洞」があります。奥に写っている「太肉中背」の男性を基準に眺めて見てください。天井の高い広い教室です。幅5m、奥行き19mの大きさがあります。空襲の時は全校生徒約600人が避難したそうです。

 

 この天井の高さを子どもたちだけでどうやって掘ったんだろうとの疑問が起こります。

 

当時の掘削作業の様子です。天井部分から先に掘りすすめたことがわかります。

 

「主洞」の奥には「教壇」があります。教壇の奥の壁には無数の穴があいています。戦時中、娯楽のなかった子どもたちのために、スクリーンをとりつけて映画の上映が行われていたそうです。

 

 

 奥には台所もつくられていましたが、ほかの場所に比べると壁が粗削りです。8月15日の終戦の日まで掘り続けられていた場所だそうです。

 

 今回、小学5年生の時、実際に作業を行ったという方に案内していただきました。

「自分たちは防空壕の中に入っとって安全やったけど、外におるもんがどうにかなっとらんか心配で。心配で。」

子どもたちが、防空壕の中で身を寄せ合って、家にいる母親や小さい兄弟たちの心配をしていた様子を思うと、胸がつまります。

 

 

 「無窮」とは極まりがなく無限という意味だそうです。

平和が無限に続きますように。