ふたりの加藤さん | ☆ツインくるミラクルやってクル★【縁結び宇宙シンクロ夫婦】のブログ☆

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『舞台の神に愛される男たち』関容子さんのインタビュー集から

加藤健一さんと加藤武さんの回を読みました。


ふたりの加藤さんとも現代日本の舞台、映像で活躍する貴重な役者さんんです。

加藤健一さんは昭和24年生まれ。


つかこうへい事務所の作品に多数客演。
昭和55年、代表作となるひとり芝居『審判』上演のため、加藤健一事務所を設立。
劇団員は本人のみで、上演プログラムからキャスティング、演出、照明、音響、美術、衣裳などすべてにわたって自らプロデュースしている。
平成23年には加藤健一プロデュース作品が100本を記録している。
『麻雀放浪記』『椿姫』』『砂の器』『八甲田山』他日本映画の代表的な作品にも多数出演しているが、やはり舞台役者です。

インタビューから

加藤さんは本当に舞台が好きでたまらないらしい。次に上演する新しい作品を見つけるために、まるで子供が新しいおもちゃを物色するみたいに読書に励む。

ひとり芝居の醍醐味は、お客さんが僕一人を観てくれてる、ってことですかね。これが快感なんですよ(笑)役者っておかしなもので、複数で舞台に出てると、僕じゃないほかのやつのことをお客が観てるなと思うと、こっちへ引っぱりたいために余計な芝居をしてみたり、しまいには人の芝居を食おうとしたりする。それがいやらしいですよね。ただ、ひとり芝居は楽屋が寂しい。舞台に出てしまえば大勢のお客さんが相手ですから、いいですけど。


『審判』

演劇というのは、舞台の女神の衣の裾に一瞬でもいいからふれようとして、ジャンプし続けるものだよ、あ、芝居には神様がいるんだ、そういうのが芸術家の仕事なんだってね。

ずいぶん昔に加藤健一さんの舞台を見た帰りに駅のホームで、加藤健一さんを見かけました。舞台に立っている姿をみると大柄な印象でしたが、ガッチリした体格ですが、それほど身長は高くないなぁと思いました。ただ、顔は大きいなぁ、5頭身ぐらいの記憶でした。
歌舞伎役者さんもそうですが、舞台俳優は映画やテレビ中心の俳優より、顔が大きい人の割合が多いのではないかと思います。


加藤  武さんは昭和4年生まれ。劇団文学座の代表でやはり舞台を中心に現在も活躍しています。
映画も黒澤明作品や市川崑作品の名脇役として多数出演しています。

金田一耕助シリーズの等々力警部役の『よしっ!わかった!』のセリフと表情は印象にあります。


『よしっ!わかった!』

いわゆる主役という風貌ではありませんが、出演するどの作品も加藤武さんが出ているというだけで、作品に奥行きと深みが増して観たくなります。

黒澤明作品の加藤武さんはどれも素晴らしく、いないと作品の面白さが半減してしまうといっても過言ではありません!

そして安心して観れます。

東京生まれのまさに【江戸っ子!】という貴重な役者さんです。
見事な滑舌、頼もしい足腰の動き、活力溢れる文学座の加藤武を、ずっと客席から観続けていたい。

いやぁ、舞台に生きるって素晴らしいと感じるふたりの加藤さんでした。