それは、突然きた。
さっきまで、おっぱいを飲んでいたのに。
始めは、ふざけた笑みで
舌をベーッと出してきた。
次の瞬間、
彼は顔をそむける。
もう、飲まないと決めた彼は、
夜中もまったく飲まず。
泣き明かした。
おっぱいが腫れあがっていたが、
そんな痛みより、
「もっと、欲しがるだけ、
あげればよかった。」
その想いが、涙と共にこぼれる。
泣いてる暇はない。
今晩の夜泣きに備える。
ふと、
「私の育児が間違ってたんじゃないか?」
頭の中をよぎるのは、
慌ただしく過ぎ去った日々。
最後の授乳すら、
どんな表情だったか思い出せない。
お母さんたちは、
日々の育児の中、
「トイレに行きたい」
「お風呂に入りたい」
「ごはんが食べたい」
贅沢なことは一つも言ってない。
子育てをしてみると、
当たり前にできていたことが
できなくなった。
一方で、
当たり前の日常が、有り難かったことにも
気づいた。
そして、これから
「ママー!」と求めてくれる声
「いっしょに遊ぼう!」と誘ってくれる笑顔
「これ見てー!」と甘えてくれる時間
もっと大切なことに、
気づいていくのかもしれない。
「私の育児は間違ってたんじゃないか?」
もう一度でいいから、
「授乳させてください。」
何度も、何度も、願いました。
また、初心で育児をさせてください。
ストライキから2日後、
母乳と育児の専門家の方にケアをしてもらい、
再び授乳ライフが戻ってきました。
感謝です。
10ヶ月の僕と母。
あなたは、
お乳を飲みたいけれど
飲み方が分からなくなってしまいました。
授乳を拒んでいたのは、
「ママを噛まないように」
「傷つけないように」と
必死に、顔を背けてくれていた
ということ。
『授乳ストライキ』
それは、言葉とは裏腹に
とても優しい子どもの愛でした。
今ある育児を、大切に過ごせますように。



