忘れないうちに富士山の植物を記録に残しておこうと思います
宝永火口周辺にパッチ(斑状群落)が見られます
きわめて厳しい環境のこの周辺 、このような環境に生育できる植物はごく限られていて
オンタデ、イタドリなのですが 塊を作って生育し、株が広がり大きくなったパッチの中央では
風もあまりあたらず肥料分もあるので、そこへカラマツやミヤマハンノキなどの種が芽生え、やがて森林へと移り変わっていくのだそう。
ふーん、なるほど。
こちらがタデ科のメイゲツソウ(ベニイタドリ)
こちらがオンタデ 近くにはホタルブクロも・・・
パッチから小さなカラマツが生えてます
いずれはこのようになるのでしょうか
コタヌキラン(カヤツリグサ科) とホタルブクロ
下山し始めたところには
足元にはコケモモが まだ色づいてませんね
タイツリオウギ
ミヤマハナゴケ コケという名前が付いてますがコケではないのです
地衣植物(菌類と藻類の共生体)だそうです
これが一面に広がったところもあり、感激です。
多分 アイスランドモスと同じ仲間だと思うのですが、 これ高価ですよねー。
富士山の植物はとってはいけません。。。。。
もう少し下っていくと モミノキの林が続きます
倒木から育っている モミ こんな景色が至る所に
だんだん倒木が増えてきます
以前きたときは 倒木だらけで 異様で怖い雰囲気でしたが
こんなかわいい花が咲いていたり
コガネギク(ミヤマアキノキリンソウ)
コガネギクが群生していたり
新しい植物が生長し始めて 美しい風景になったような・・・
倒木の根元もコケが生えてきて また再生が始まってます
ミヤマニンジン
倒木エリアを抜けると 落葉広葉樹林へと入っていきます
以前はクマザサが生い茂っていましたが 広葉樹が大きくなって 足元にまで光が届かなくなったからかクマザサが寿命だったのかはわかりませんが、 クマザサはほとんど枯れています
新たにコケが繁殖し始めていました
多分 ツルアジサイ
このあたりに降りてきた頃には もう疲労がピーク。
砂礫地から始まって針葉樹林を抜け落葉広葉樹林まで 植物が標高によって住み分けている富士山の森林を実感したコースでした
下山とはいえかなりの体力を消耗したようで、もう三日も過ぎているのにまだひどい筋肉痛に悩まされている母さん。
父さんは強がっているのか、本当になんでもないのか、いたって普通。
日ごろの鍛え方が違うらしいね。。。
富士下山これで3回目ですが、毎回違う風景が広がっています。
次は下山無しで、広葉狩りがいいなー。