昨年9月に一戸建て住宅を購入し、

 

3ヶ月後に引っ越しをした我が家。

 

長年、暮らしたアパルトマンは

 

冬でも室温が22度に保たれ、

 

快適だったことから、義母は

 

「パリで越冬して、春に引っ越し

 

したら?」と勧めました。

 

寒波の到来で、凍えた時期には

 

主人と冬に引っ越ししたことを後悔。

 

しかし、私たちは恐れたのです。

 

春まで空き家にすることを。

 

何が怖いって、泥棒被害もですが、

 

住居まるごと乗っ取り、そう、

 

不法占拠を恐れたのです。

 

フランスでは空き家や別荘、

 

はたまた、バカンスで住民が不在

 

の家に、不法侵入者がそのまま

 

住み着いてしまい、追い出せなく

 

なるケースがままあります。


住居の場合、不法侵入から48時間

 

以内であれば、警官により即時

 

退去勧告できますが(不法占拠者が

 

それに従わない可能性も大あり)、

 

48時間以上経過していると所有者は

 

法的な手続きを余儀なくされます。

 

例えば、不法侵入者が占拠した家

 

からウーバーイーツを頼んで、

 

配達されれば、そこにいる日時が

 

証明されるわけで、家の所有者

 

からしたら、たまったものでは

 

ありません。

 

占拠者の中に幼い子供がいると

 

退去させるのもより困難。

 

また侵入から48時間以内だった

 

としても11月1日から3月31日

 

までの5ヶ月間は気温が下がるため、

 

警察といえど、不法占拠者を

 

立ち退かせる権限がありません。

 

家の所有者が下手に追い出そうと

 

すると逆に処罰を受けることに

 

なり、まさに踏んだり蹴ったりです。

 

当然、不法占拠者にも処罰が

 

下りますが、判決が下るまでには

 

時間を要し、その間も占拠され続け、

 

家が荒らされることによる損害も

 

想定しなければなりません。

 

計り知れないストレスです。

 

フランスの刑法第226条の4に

 

規定されている住居侵入罪は、

 

厳密には住居のみに関連するもの

 

なので、店舗やオフィスなど、その

 

他の不動産は考慮されていません。

 

 

空きビルの不法占拠として

 

パリ・リヴォリ通り59番地の

 

『59 Rivoli』が有名(2006年から

 

合法)ですが、こういった空きビル

 

を占拠されてしまうと、48時間以内

 

に警察に通報しても法的な手続きを

 

余儀なくされます。

 

正当な所有者にとって、

 

なんとも理不尽なフランス。

 

不法占拠に対する罰則強化の法改正

 

に向け進行中ではありますが、

空き家のみならず、バカンスから

 

戻ったら、見知らぬ人が自分の家に、

 

なんてことが起きないことを

 

祈るばかりです。くわばらくわばら

 

 

 

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