16世紀末から18世紀初頭にかけて、

 

ヨーロッパで、流行した芸術様式バロック。

 

そのバロックを代表する巨匠のひとり、

 

Peter Paul Rubensピーテル・パウル・

 

ルーベンス)の企画展が

 

リュクサンブール美術館で開催されています。

 

 

私にとって、「ルーベンス」と言えば、

 

まず思い浮かぶのが、

 

アニメ「フランダースの犬」です。

 

アントワープ聖母大聖堂のルーベンスの

 

祭壇画の前で、ネロとパトラッシュが

 

天に召されるシーンはあまりにも有名。

 

子供ながらに、「いつの日か私も

 

ルーベンスの祭壇画をこの目で!

 

心に誓い、念願叶い、訪れたのが、

 

こちら 矢印 「フランダースの犬」の舞台となった街

 

「ルーベンス=宗教画・歴史画」のイメージが

 

強いですが、本展は王侯肖像画に、

 

焦点を当てたものとなっています。

 

 

開催2週目に訪れましたが、意外とすいていて、

 

待ち時間もなく、すんなり入場できました。

 

VINCENT Ⅱ DE GONZAGUE

 

順調にキャリアを重ね、画家としての地位も

 

名誉も手に入れたルーベンス。

 

7ヵ国語を操り、外交官としての役割も

 

担っていたそうです。

 

アンワープに大きな工房を構え、宗教画、

 

歴史画、寓意画、肖像画、風景画など、

 

幅広いジャンルにおいて、生涯に、

 

約2千もの膨大な作品を世に送り出しました。

 

とはいえ、すべてをひとりで仕上げていたら、

 

体がいくつあっても足りるはずもなく、

 

多くは他の画家との共作や工房作です。

 

1612 / Portrait de l’archiduchesse Isabelle avec le château de Mariemont

 

肖像はルーベンスが描いていますが、背景は

 

Jan Brueghel(ヤン・ブリューゲル)によるものです。

 

 

改めて、系図で見ると、ヨーロッパ王朝が

 

国を超えた婚姻によって、国益や勢力拡大を

 

図ったことがよく分かりますね。

 

 

スペインの枢機卿王子フェルナンド・デ・アウストリア

 

ANA DOROTEA D'AUTRICHE

 

 

ドレスの柄に釘付けになったのは

 

 

イタリアの名門メディチ家の出身で、フランス王

 

アンリ4世の二番目の妃 マリー・ド・メディシス。

 

ひだ襟の細かさに見惚れてしまいます。

 

余談ですが、このエリマキトカゲみたいな「ひだ襟」の

 

名称が分からなくて、ググッたら、知恵袋で、

 

「中世ヨーロッパの人が首に巻いている

 

シャンプーハットは何ですか?」

 

と質問している人がいて、思わず、

 

吹きだしてしまいました。プ

どこのどなたか存じませんが、

 

座布団10枚、差し上げたいです。

 

 

のちに、マリー・ド・メディシスは息子である

 

ルイ13世によって、フランスを追われ、

 

ベルギーに、亡命。

 

かつて、ルーベンスが暮らしていたドイツ・

 

ケルンの邸宅で、その生涯を閉じます。

 

ルーヴル美術館にはルーベンスが描いた

 

24枚の連作「マリー・ド・メディシスの生涯」が

 

展示されていますよ。

 

 

こちらはシャンプーハットがイケてる息子のルイ13世。

 

 

ルイ13世の妃 アンヌ・ドートリッシュ

 

 

本展の最後には4点しか残されていない

 

という、貴重なルーベンスの自画像の

 

一枚が展示されていました。

 

 

2018年1月14日まで開催していますので、

 

興味のある方は足を運んでみてください。

 

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◆  Musée du Luxembourg(2017.10.4~2018.1.14)

住所 19 rue de Vaugirard 75006 Paris
TEL 01 40 13 62 00
開館時間 10:30-19:00(金は22:00まで)一部延長、短縮有り
休館日

12/25

最寄り駅 St Sulpice ④
Website http://museeduluxembourg.fr/