パリ8区の Chapelle Expiatoire

 

(贖罪礼拝堂)がある場所は

 

かつて、マドレーヌ墓地

 

と呼ばれていました。

 

 

フランス革命期にはギロチン

 

処刑された人々の遺体が

 

運び込まれ、その中には

 

1793年に処刑されたルイ16世と

 

王妃マリー・アントワネット

 

もいました。

 

当時、高貴な人は足の間に、

 

首を置く形の埋葬方法が取られ、

 

のちに行われる発掘の際に、

 

遺骨の特定に、役立ちます。

 

 

王政復古によりブルボン朝が

 

復活し、ルイ18世が王位に、

 

就いた際に、私有地となっていた

 

墓地の場所を買い取り、

 

兄のルイ16世とその王妃

 

マリー・アントワネットの

 

遺体発掘が行われました。

 

この時、埋葬からすでに、

 

22年もの月日が流れていました。

 

発掘は困難かと思われましたが、

 

幸運なことに、ひそかな王党派

 

であった地権者が国王と

 

王妃の遺体が埋葬された

 

場所を記録し、植木で囲み、

 

目印をつけていたのです。

 

この施しが遺骨の特定に、功を奏し、

 

1815年、王家の霊廟である

 

サン・ドニ大聖堂(記事は 矢印 こちら

 

に、遺骸が移されることとなります。

 

 

そのマドレーヌ墓地跡地に、

 

建立されたのが、革命の

 

犠牲者を悼む贖罪礼拝堂です。

 

 

ガイドブックにはほとんど

 

掲載されていないので、

 

ご存知ない方も多いのでは?

 

 

 

 

フランソワ・ジョセフ・ボシオ作「ルイ16世と天国を指し示す天使」

 

 

ジャン・ピエール・コルト作

 

「たゆまぬ信仰に支えられる

 

マリー・アントワネット」

 

国王と王妃のふたつの像は

 

向かい合うように、

 

設置されています。

 

 

私と主人の他には誰も

 

いなくて、貸し切り状態。

 

地下に降りると

 

 

ルイ16世の遺骨が発見された

 

場所に、祭壇がありました。

 

 

地下の扉上部に施された装飾

 

フランスの教会は基本、

 

入場無料ですが、決して

 

大きくはない、こちらの

 

礼拝堂は入場料6ユーロです。

 

不謹慎ながら、「これで、

 

6ユーロって、高くない?

 

いくらなら、妥当だと思う?」

 

と主人に聞いてみると

 

「1ユーロ」と即答。3秒後には

 

「無料」と訂正してました。

 

私が「6ユーロで、これで、

 

終わりはないでしょう。

 

きっと、この先に何かあるはずよ!」

 

と期待を込めて答えたものの

 

 

まさかのこれで終わりです。

 

 

ヴェルサイユ宮殿の売店では

 

種類も豊富、よりどりみどりの

 

マリー・アントワネットグッズも

 

ここではキーホルダーが2種のみ。

 

これは贖罪礼拝堂限定

 

キーホルダーでしょうか?

 

(せめて、そうあって欲しい。)

 

 

ルイ16世広場に、ひっそりと

 

建っております。

 

サン・ドニ大聖堂 からの

 

流れで、訪れてみましたが、

 

贖罪礼拝堂はよほど

 

フランス史に興味のある方

 

以外はおすすめしません。

 

滞在時間に、限りのある

 

旅行者の方は時間を

 

有効に、使いましょうね。

 

アントワネットが処刑される

 

までの2ヵ月半を過ごした

 

「ギロチンへの入口」コンシェルジュリ

 

も宜しければ、どうぞ。

 

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◆ Chapelle Expiatoire

Website http://www.chapelle-expiatoire-paris.fr/