からの続きです。
アメリカ合衆国ニューヨーク港内、
リバティ島にある「自由の女神像」。
フランスがアメリカに、独立
100周年を記念して、贈呈したもの
であることは広く知られていますが、
その製造工程を模型によって、
うかがい知る事ができます。
まずは石膏。
横から見るとより分かりやすいです。
手作業で銅板を叩いています。
細部にわたり、再現。
また、小道具のひとつひとつが
本当によくできていて、作り手
のこだわりが感じられます。
フランスの軍事技術者
ニコラ=ジョゼフ・キュニョーが
開発した蒸気三輪自動車
「キュニョーの砲車」。
馬に代わり、当時の最新技術
であった蒸気動力によって、
大砲を運ぶ目的で開発されました。
1769年の試運転で走行し、世界初
の自動車として、認定されています。
展示されているのは1770年に製造
された2台目で、試運転中に事故で
壊れたため、翌年に補修されたもの
と伝えられています。
「巨大なアリ のようだ。」
と主人は言っていました。
確かに見えなくもないですね。
自転車の歴史がひと目で
分かります。
どんな乗り心地なのでしょう?
乗ってみたい!
そして、この博物館のハイライト
とも言える場所がこちら。
教会だった場所がまるごと
展示室になっています。
ステンドグラスをバックに
それがなんともイイ感じに、
展示物とマッチしているのです。
製作者でもあるルイ・ブレリオが
1909年7月25日、史上初の
固定翼航空機によるドーバー海峡
横断飛行に成功した際の乗機
「Blériot XI(ブレリオXI)」。
PEUGEOT(プジョー)
下に見える円形のものは
かの有名な地球の自転を
証明するフーコーの振り子。
物理学者レオン・フーコーが
公開実験を行った パンテオン
でもフーコーの振り子を
見ることができますよ。
ソレックス社の自転車
1873年製造のアメデー・
ボレーの蒸気自動車
こちらの博物館、外観から、
こじんまりとした博物館を想像
していましたが、思った以上に
広大で、ひと通り鑑賞して、
そのコレクションの充実度に、
驚かされました。
科学や産業の歴史を辿るうえでも
興味深く、先人が努力と苦労を
重ね、そして、失敗に学び、今日
の発展につながっていることを
改めて、思い知らされます。
私たちは4時間ほど居ましたが、
本気で見たら、おそらく
一日かかるでしょう。
素晴らしい博物館にもかかわらず、
日本のガイドブックにはなぜか、
あまり掲載されていなくて、
掲載されていても小さなスペース
に少しだけ。
解説のプレートはフランス語と
英語のみですが、日本語の
オーディオガイドを利用されると
より楽しめますよ。
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◆ Musée des Arts et Métiers
住所 | 60 rue Réaumur 75003 Paris |
TEL | 01 53 01 82 00 |
開館時間 | 10:00-18:00(木曜日のみ21:30まで) |
休館日 | 土曜日、5/1、12/25 |
最寄り駅 | Arts et Métiers ③⑪ |
Website | http://www.arts-et-metiers.net/ |