先日、時差出勤の際に大阪駅前ビルの金券ショップを見て回っていたところ、国鉄時代に発行された
寝台特急「出雲」のトレインマークを描いた「61.11ダイヤ改正記念・明日へ、快適レール、新ダイヤ」
のカードを発見、思わず購入してしまいました。
実はこのオレカ、意匠は出さず隠した状態で販売されており、カードの端の色、ベースの肌色と「出雲」
のトレインマークの赤色が僅かに見える状態となっていて、このトレインシリーズのオレカを今でも多数
所有していることもあり、カードの大部分は隠されてはいましたが、このオレカを見た時にはどんな図
柄なのか、すぐに分かったので即買いでした。
しかし、意匠を隠した状態でしたが、国鉄時代の、それも人気シリーズのオレカが定価の1000円を下
回る990円のお値段で販売されていたのにはビックリしました。
61.11ダイヤ改正「明日へ、快適レール、新ダイヤ」というと、1986年11月1日に当時の国鉄が実施
した国鉄最後のダイヤ改正で、どんな改正だったのかというと、国鉄の分割民営化直前の改正となっ
ていて、分割民営化を前提とした国鉄最後の大規模な改正、いわゆる「白紙改正」となったものでした。
この改正、私も大変思い入れのある改正となっていて、近畿地区では国鉄福知山・山陰線(宝塚~
城崎(現在の城崎温泉)間)の電化開業により、それまで山陰・福知山線を走っていたディーゼルの特
急「まつかぜ」、急行「丹波」、急行「だいせん」を廃止、これらの優等列車を統合する形で全線直流区
間ですが、余剰となった交直流用の485系を使用して特急「北近畿」(現在の「こうのとり」)号を新設、
大阪~城崎間で運転が開始されました。
普通列車についても、先に電化されていた福知山線・尼崎~宝塚間のカナリア・イエローの103系の
他、新車の投入はなされませんでしたが、首都圏などから広く集められ、半自動扉化など耐寒耐雪構
造に改造の上、新番台が付与された113系800番台車が、黄色をベースとして青色の帯を巻いた塗
色で投入されたダイヤ改正となりました。
このオレカは、そんな国鉄最後となったダイヤ改正時に発行された国鉄オレンジカードなのでした。
さてこのオレカですが、もうオレカはみどりの窓口では販売はされてはいませんが、自動券売機では
使用出来るので、使ってしまうか、このまま保存するのか、思案中です。