JR西日本の「新快速」が今年50周年を迎えます! | Let's begin!

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東海道・山陽線をメインルートに、東は福井県の敦賀、西は兵庫県の上郡、播州赤穂までを守備範囲

として近畿圏の東西を走り抜けるJR西日本の新快速電車ですが、この新快速が今年の10月で50周

年を迎えます。

新快速は大阪万博が終了した1970年10月のダイヤ改正で当時の国鉄・大阪鉄道管理局が私鉄と

の競合や、万博終了で落ち込んだ旅客を食い止めるべく、京都⇔西明石間の運用で誕生させ、当初

は大鉄局が線路を管理する快速電車や東海道・山陽緩行線が走る複々線の電車線(内側線)のみを

利用しての運用でした。

列車線(外側線)については当時、国鉄本社が管理、権限を有していた線路のため、特急列車や貨物

列車など、長距離列車の専用線となっていました。

ちなみに新快速が米原まで行かず、彦根止まりだったのも、当時の米原駅が国鉄・名古屋鉄道管理局

の管轄だったことに影響しています。

関西のファンの間では「新快」と呼ばれ親しまれている新快速なのですが、列車種別は普通列車として

分類されるので特急、急行などを利用する時にかかる特別料金は不要となっていて、しかも特急並み

の速度で、現在の最高速度は130kmを誇り、新快乗車時の醍醐味と言うと大阪⇔京都間の列車線

(外側線)を130kmの高速で颯爽と走り抜けることでしょうね。



それから、153系急行型「新快速」と485系北陸特急「雷鳥」号との速度に関するエピソードを一つ、ご

紹介したいと思います。

かつて新快速車両としては2代目となる急行型の153系を使用、愛称が「ブルーライナー」と呼ばれて

いた時には北陸線に向かう特急「雷鳥」と大阪駅を同時発車、特急「雷鳥」は列車線(外側線)、新快速

は電車線(内側線)を走り、高槻を過ぎた辺りから「雷鳥」と並走して抜きつ抜かれつつのデッドヒート、

京都に到着する頃には新快速が早く先着するという、153系急行型の新快速が485系特急「雷鳥」を

も凌ぐ俊足を誇っていました。

私も大阪から京都まで利用した際に、新快速153系のボックス席から並走する485系の「雷鳥」を、

新快速が抜き去る際に485系ボンネットだった先頭車を、窓を開けて写真撮影した記憶があります。

そして、特別料金不要の新快速が特急「雷鳥」より早いという矛盾を修正するためか、何時の間にやら

ダイヤ改正時に特急「雷鳥」の発車を新快速より遅くさせる改正を行ったため、「雷鳥」と新快速のデッ

ドヒート、並走はなくなってしまったのでした。


それでは、新快速として運用されて来た車両たちをご紹介です。



新快速の初代は113系。

ご存知、国鉄車両の代名詞と言われるくらいに増備され有名になった車両で、万博輸送で活躍してい

た車両を新快速に転用して運用が開始されました。

JR西日本では今でも京阪神地区などで乗ることの出来る車両です。



2代目の153系

昭和47年3月の山陽新幹線・新大阪~岡山間の開業によるダイヤ改正での山陽線急行廃止に伴い、

余剰となった153系を使用、塗色を国鉄直流急行電車の標準色だった湘南色から、ホワイトをベース

にライトブルーの帯を付けて斬新な塗色に変更、愛称を「ブルーライナー」としてデビューしました。

写真の模型は153系後期型の高運転台車ですが、私が利用した153系は初期型の低運転台車が多

く、ディーゼルカーの急行キハ58系と同様の全席4人掛けボックスシートの車内設備で、大阪⇔京都

間約30分の乗車時間でも、ちょっとした旅行気分が味わえました。

そして、車内販売が時折乗り込むこともあったようです。



3代目は117系。

老朽化した153系を置き換える目的で、1980年に新快速専用の新形式117系を「シティーライナー」

としてデビュー、車両はベージュをベースにブラウンの帯を付け、デッキのない近郊型として全席転換

クロスシート車としてデビュー好評を博し、JR西日本が自社で開発した初の新形式221系がデビュー

するまで新快速専用車両として運用されました。

ダイヤ改正時の新快速の増発により0番台車の他、100番台車が数両ですが増備されています。

JR東日本が運用する特急型の「踊り子」185系とは、兄弟車と言われており117系は私も大好きな

国鉄形式です。



4代目は221系。

新快速専用だった老朽化した117系を221系に置き換えるべく増備されました。

221系はJR西日本が開発した初の新形式となっており、117系の車内設備をベースに開発され、117

系と同様の全席転換クロスシート3扉の近郊型で、223系が開発されるまで新快速や快速、普通列車

などとして幅広く運用されました。



5代目は223系。

221系の後継車両として開発された形式となっており、221系に準じた3扉の近郊形電車で新快速に

は1995年8月から運用が開始されています。

223系は0番台車が関西空港へ向かう関空快速専用として先に運用が開始されましたが、新快速用

には後発の1000、2000番台車が運用されています。

223系1000番台車の車内設備は221系と同様の転換クロスシートですが、扉付近には補助シート

が新たに設置されました。

新快速の130km運転が開始されたのも、この223系からとなります。



6代目は225系。

225系は223系の後継車両として開発され、新快速には2010年12月から運用が開始されました。

新快速の運用のメインは223系となっており、225系は新快速のオール12両化などで、ダイヤ改正

時の増備を目的として新快速用に配備されています。

以上で、これまで新快速で使用されて来た新快速車両の紹介は終わりです。


新快速が誕生して50年の半世紀、これから50周年となる2020年10月までに「新快速50th」を記念

してJR西日本がイベントを開催するのか、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、気になるところ

ですね。