前回からの「海自と米海軍・横須賀基地が見える公園から」の続き。
このヴェルーニ公園や付近の港は海自や米海軍港の艦艇ファンならずとも有名な公園なようで、NHK
の番組「ドキュメント72時間」では人間ウォッチングの定点観測を行っていたり、「ブラタモリ」でも米海
軍のドライドックや空母「ドナルド・レーガン」の艦内をレポしたりしてました。
それでは公園からの風景です。
米海軍・ミサイル駆逐艦「カーティス・ウィルバー」(DDG-54)
こちらは米海軍・ミサイル駆逐艦「ベンフォールド」(DDG-65)などの艦船が並びます。
DDG-54「カーティス・ウィルバー」とDDG-65「ベンフォールド」は同型艦となっており、「アーレイ・
バーク級」でイージスシステム搭載型のミサイル駆逐艦です。
ちなみに、DDG-54「カーティス・ウィルバー」は20年くらい前に大阪・南港に寄港した際に艦内が公
開され見学したことがあります。
その時に、記念に識別帽を購入しています。
米海軍艦艇付近には、海自潜水艦も3隻が停泊。
こちらは海自艦艇で、手前が護衛艦「やまぎり」(DD-152)と、奥が補給艦「ときわ」(AOE-423)。
米海軍・ミサイル駆逐艦と海自・潜水艦のコラボ。
これぞ、日米同盟ですな・・・
駆逐艦はDDG-54「カーティス・ウィルバー」ですが潜水艦の艦名は不明。
艦型から、おやしお型潜水艦でしょうか・・・?
右側潜水艦のセイルには、桜が一つの隊司令旗が掲揚されていました。
ちなみに隊司令旗とは・・・
海上自衛隊旗章規則から引用。
第22条 隊司令旗(甲)は、護衛隊司令、輸送隊司令、海上補給隊司令、海上訓練支援隊司令、潜 水隊司令、練習潜水隊司令、掃海隊司令、ミサイル艇隊司令又は練習隊司令(以下この項におい て「隊司令」という。)のうち、編成上1等海佐をもつて充てることとされている隊司令の乗り 組んでいる自衛艦に、隊司令旗(乙)は、編成上2等海佐以下をもつて充てることとされている 隊司令の乗り組んでいる自衛艦に掲揚するものとする。
2 基地隊司令、警備隊司令又は防備隊司令が、自衛艦等に乗艦して部隊の指揮をとる場合又は検 閲若しくは巡視のため、その指揮下にある自衛艦等に乗艦する場合においては、乗艦から退艦ま での間、その自衛艦等に隊司令旗(甲)を掲揚するものとする。
上記の海上自衛隊旗章規則を踏まえて、1等海佐の潜水隊司令が座乗されているということですね。
大型のセイルがカッコいいです。
潜水艦横を内火艇「ちよだ01」が通過。
潜水艦救難母艦「ちよだ」も横須賀基地に停泊しているということですね。
並んで停泊していた潜水艦の隣には、後舵装置がX舵であることから「そうりゅう型」と思われる潜水
艦が停泊してました。
最後は、横須賀の名物ともなっているドライドック。
横須賀のドライドックとは米海軍・海自の艦艇修理、メンテナンスなどに使用されている6基の乾ドック
のことで、最古の1号ドックは横須賀造船所時代の明治4年(1871年)に完成、現在も現役として使用
されています。
そして、ドライドック最大の6号ドックは大和型戦艦の建造、修理、改造などを行うことを目的として、昭
和15年(1940年)に完成したドックで、旧日本海軍最大の空母「信濃」は6号ドックで建造され、現在
は米海軍空母の修理などに使用されているようです。
空母「信濃」は竣工後に疎開のため、横須賀から呉へ回航される途中、竣工後わずか10日で米潜水
艦の魚雷攻撃を受け沈没した悲劇の空母として知られています。
ドライドックは米海軍横須賀基地内にあり、米海軍施設なので通常はドックの見学は出来ませんが、
横須賀市が定期的に「ドライドック見学ツアー」を実施しており、見学出来るのはこの時だけのようです。
公園内には、ドライドックなどの案内板も整備されていました。
ヴェルーニ公園の隣のあるイオン系の商業施設で休憩、昼食を取りましたが、米海軍の兵士やご家族
と思われる外国人も多く利用されており、この町が米海軍と共にあるのを実感しました。
そして海自や米海軍艦艇を見ながら公園を散歩出来る横須賀市民を羨ましく思ったり・・・
海自の観艦式当選時など、機会があればまた、ゆっくりと訪れてみたい横須賀訪問です。