私が子供の頃に関西の非電化区間で活躍していた国鉄のディーゼル型車両、キハ82系気動車を昔
撮影した数少ない写真の中からご紹介したいと思います。
撮影した年代ははっきりしませんが、白黒写真は昭和48年から昭和50年頃で、カラー写真は昭和
52年か53年頃に撮影したものだと思います。
当時の関西の国鉄は赤字経営の影響で現在のJR線のように複線・電化された区間が少なく単線・非
電化区間を多く抱えたいわゆるローカル路線の多いディーゼル大国となってました。
大阪近郊の区間でも福知山線では、この当時DF50形やDD54形ディーゼル機関車が、旧型客車を
牽引していたくらいですから相当なもの。
今では考えられないくらいで、大阪近郊を走る路線でありながら、ローカル線の雰囲気を楽しめた路線
でもありました。
さて、キハ82系特急形気動車はそんな関西国鉄の時代背景から多数運用されていた車両で、当時
小学生だった私にはそう簡単に乗れる列車でなく、乗れた優等列車は当時幅を利かせていたキハ58
系気動車で運用されていた急行にのるのが精々でした。
キハ82系気動車で運用されてた福知山・山陰線で運用されていた特急「まつがぜ」や山陰線の特急
「あさしお」は一度は乗りたい!と思っていた憧れの列車となってましたが、そんな列車たちがかつて
活躍していた当時の懐かしい写真です。
トップの画像は阪和・紀勢線特急として活躍していた当時の「くろしお」号。
国鉄・天王寺駅で撮影です。
大阪⇔米子・博多間を山陰線経由で結んでいた特急「まつかぜ」号。
子供の頃、この特急「まつかぜ」に乗って大阪から博多まで山陰線の旅をするのが夢でした。
隣で特急退避を行う各駅停車のキハ55系もいいですねぇ。
国鉄・中山寺駅にて。
最後は京都⇔米子を結んでいた特急「あさしお」号。
キハ82系に搭載されているエンジンはキハ58系に搭載されているのと同じエンジンで、DMH17系
エンジンが搭載されており、独特のDMH17系サウンド、青っぽい排気煙が特徴で非力ではありまし
たが、国鉄の気動車の多くに搭載された人気のエンジンでした。
ちなみに私も大好きなDMH17系のエンジンです。
そして、この「あさしお」は京都の北部・丹後地方を走っていた宮津線にも乗り入れており、由良川鉄橋
を走る「あさしお」はよく画になってました。
ちなみに撮影地は京都・嵯峨野の踏切で、最近、有名タレントさんが線路内立入で書類送検されたあ
の踏切です。
このキハ82系気動車の後継機として、貫通型スタイルの形状が似たキハ181系特急形気動車が採
用され運用、活躍していました。