成田空港でステップをPBB通路に派手にぶつけてしまう事故が発生したようです。
以下引用・・・産経ニュース
タラップが搭乗口にドーン 成田空港、ガラス割れ
29日午後4時半ごろ、成田空港第2旅客ターミナルで、格安航空会社ジェットスター・ジャパンの牽引(けんいん)車が運んでいたタラップ(階段)が搭乗口に衝突し、ガラスの一部が割れるなどした。現場付近は当時無人で、けが人はなかった。
同社などによると、移動式搭乗橋を接続するための搭乗口の通路(高さ制限3.8メートル)の下を、高さ約5.5メートルのタラップを運搬していた牽引車が誤って通過し、タラップの屋根部分が通路にぶつかった。割れたガラスは縦約1.2メートル、横約2メートル。
3.8メートル以上の物を運搬するときは回り道をしなければならないが、運転していた30代の男性社員がタラップを運んでいることを失念し、そのまま通ってしまったという。
同社は「ご迷惑をおかけして大変申し訳ない。原因究明して再発防止に務める」としている。成田国際空港会社によると、運航に影響はない。
引用終わり・・・
「あ~やっちまった~」・・・TT車(トーイングトラクター 牽引車)の運転者の正直な気持ちだと思います。
ちょっとした油断と言うか、次の作業のことなどの考えごとをしていたと言うか・・・
私も昔は同様の仕事をしていたので、このTT車の運転者気持ちは痛いほど分かります。
自分が何を牽引していのか、失念してコンテナなどを牽引しているつもり・・・だったんでしょう。
何時も通行している道路でPBB通路の高さは把握していたと思うので、知らなかったというのはまず
あり得いないです。
しかし、この事故が航空機に対するものでなく、PBBの通路だったのは不幸中の幸いでした。
この事故がもしPBBででなく、航空機の翼だったら大変な事態となっていたと思います。
先日ジャンボのエントリーで記したシューター展開事故の比ではありません。
昔の話になりますが、伊丹空港も国際線でB747ジャンボの貨物専用機のフレイターが運航されてい
たことがあって、フレイター専用に高く積み付けされた貨物を牽引して運んでましたが、常に何を牽引
しているかは把握していました。
成田と同様に、伊丹も同じ高さのPBBなのでこの高さ以上の貨物を牽引する時は、通常通れる通路
は通行出来ないので、ランプを遠回りしての牽引でした。
そして航空機の付近を通過する場合も、翼下は通行禁止というルールもあります。
当時、勤務していた時はこのような事故を起こさず、人身事故を含めて無事故であったことが本当に
よかったと、今更ながらに思います。
それでも外国キャリアの不良コンテナに手を挟んでしまい、病院送りという苦い経験もありましたが・・・
会社によるKYTなどの教育訓練もきちんと実施されているものと思いますが、教育訓練だけでは防ぎ
切れない、うっかり事故であることは間違いないですね。
