
「伊丹空港にANAのB747ジャンボが・・・お帰りジャンボ・伊丹へ最終フライト」の続き。
今回も前回と同様に、第2フィンガーからジャンボの様子をアップしてみたいと思います。
まずその前に上の写真にドアが写っているので、ジャンボのドアにまつわるお話を少し・・・
空港ではジャンボのドアは基本的に外側から開閉するようになっており、到着時や出発時のドアの
開閉は機内からCAさんなどのキャビンクルーが実施することはなく、すべてグランドで方で実施して
いました。
キャビンクリーニング時のハイトラ接続時や、AASさんのケータリングサービス時も同様で、全て外側
からの開閉です。
そこでこの作業時に命に関わる問題なのが、ジャンボのドアモード。
航空機は通常フライトしている最中のドアモードは、常にオートに設定しているのでドアを開くと脱出
用シューターが自動的に展開、エマージェンシー時のドア開放時には必ず開き、機内からの脱出を
容易にしています。
逆にドアを開く際には、マニュアルモードになっていることが必要で、この確認作業は機内のCAさんが
実施しています。
外側からはCAさんのOKサインが出るまでドアを開けることは出来ず、もしオート状態でCAさんの確認
を怠りドアを開けてしまうと・・・
もう、考えただけでも恐ろしいです。
それだけに先輩からは厳しく指導されており、もしシューターが展開した場合はシューターを折り畳む
装置が伊丹にはなく、羽田だったか成田だったか、から取り寄せなければならず、その間シップは運航
停止となりPAXにも会社にも、大変なご迷惑おかけする事態となります。
ちなみにドアモードの操作レバーは、CAさんなどの客室乗務員のみが操作して、私たちがレバーに
触れることはありませんでした。
このようなドアモードに関係する事故というと、最近では運航開始直後のピーチがCAさんのモード確認
不足のミスにより脱出シューターが展開、人身事故はありませんでしたが、シップがしばらく運用出来な
いという事故が記憶に新しいところです。
在職中はそのような重大事故を起こさなくて、ホントよかったと今更ながらに思いますね。
それでは、前回からの続きです。


誘導路W10まで大きく迂回しながらタキシングでターミナル付近までやって来たジャンボは、まもなく
#10にブロックインします。

そして空港消防による、消防車の歓迎放水も始まりました。
このような消防車による歓迎放水の場面は、他の空港ではニュースなどで見かけますが伊丹空港で実
施されるのは、はじめて?でしょうか・・・
私が勤務していた当時も、このような放水を実施したというような話は聞いたことがなく、消防車を見た
ときには・・・「まさか・・・」でした。
で・・・・緊急事態発生!!
この場面を撮影した後、カメラの電源が突然ダウン。
一番のメインイベント的な放水のアーチの中を通過する場面と、スポットインの場面が撮影出来ない
という事態に・・・
カメラのバッテリーは、伊丹スカパーで交換したばかりだったので十分あったのですが、せっかくの
シャッターチャンスに突然の原因不明の電源ダウンに泣くに泣けず・・・という状態。
気を取り直して、緊急的にスマホカメラでの撮影を続行しました・・・(涙)

スポット10番に無事到着。
予定より15分ほど遅れての遊覧飛行からの到着でした。
スポットインの後、しばらくしてP・B・Bも付けられました。
正直P・B・Bは使用せずに出来ることなら、ステップ車を使用しての降機をお願いしたかったですね。
ちょっとP・B・Bが邪魔。
それに遊覧飛行に参加された方々も、ランプ上から迫力のあるジャンボを写真撮影出来ますから・・・

そしてスポットインの時には、ANA大阪空港支店の社員さんでしょうか、グランドさん、メカさんなどの
関係者のみなさんがプラカードを持って整列され、メッセージを送られていました。
何という文字になっていたかは不明ですが、だいたいの想像は出来ますね。
この辺で、ようやくカメラの電源が復旧。
通常の撮影再開です。
そしてこれからは、第2フィンガーからのジャンボ・ガン見タイム。

取り合えず1枚。
他の写真は、次回アップ予定です。




