客室乗務員がドアに付いている緊急脱出用のスライドを誤作動させたため、長崎⇒関空行きが欠航と
なるトラブルが発生した模様です。
以下引用・・・産経ニュースwest
ピーチが初の欠航 長崎-関西便 脱出装置を誤作動させる
28日午前8時半ごろ、長崎空港で出発準備中だった長崎発関西行きピーチ172便で、乗務員が誤って機体前方ドアの脱出用スライドを作動させるトラブルがあり、同便が欠航になった。同社によるとピーチとしては初の欠航。
後続の関西-長崎間の2便の欠航も決まった。
同社によると、搭乗手続きをした乗客と実際に搭乗した人の数が一致しないという情報があり、乗務員がドアを開けて確認しようとした。ドアは開けるとスライドが伸びる設定になっていたが、解除しないままドアを開けてしまったという。
長崎線は25日に就航したばかり。このほか関西空港を拠点に札幌線と福岡線が就航している。
引用終わり・・・
ピーチが基本中の基本と言いますか、初歩的なミスで大迷惑をやってしまいましたね。
簡単にいうと、ドアモードの確認を怠った為のキャンセルなんですね。
若い頃、伊丹でJ〇Lの関連会社でグランドハンドリングの仕事をしており、もちろんシップサイドでの
仕事もしておりました。
シップ(航空機)に対する作業ミスは致命的で、今回の事故のようにお客様に大迷惑のかかるキャン
セル、ディレイとなる訳ですね。
私がシップサイドで一番緊張したのは、GSE(地上支援車両)などをシップに接続させる作業でしょうか。
接続と言っても航空機に接触させている訳でなく、いわゆる寸止めの状態でHLなどを付けてコンテナ
を出し入れしているんですね。
もしシップに接触させていれば・・・
考えただけでも恐ろしいです。
私が在職していた当時は、123便の墜落事故もありました。
それだけに社内でも教育訓練は徹底されていました。
安全教育もゼロ災にはKYT(危険予知トレーニング)などが行われておりました。
今回のドアスライド放出も考えられえない事故で具体的なことは不明ですが、ドアモードさえ、完全に
確認されておれば防げた事故でしたね。
電車の運転士のように作業に指差確認の完全実施などで・・・
私自身、B4など外部からドアオープンする際は中のキャビンクルーからのOKサインなくしてはオー
プン出来ませんでした。
その辺は先輩からも喧しく言われまして、もし放出させた際は折りたたむ機械が伊丹には無く成田?
羽田?から取り寄せて復帰させることが必要で、それまでの間航空機は運用出来なくなるとの注意を
受けておりました。
幸いと言いますか、在職中は人身事故もなくシップに対する事故も無く職責を全うすることが出来
ました。
今回の事故は、全く新しい航空会社ということが影響しているんでしょうか?
CAさんも新人さんが多く、厳しく注意指導する先輩CAもいないのでしょう・・・
「やっちまったぁ・・・」 ドアを開放してしまった直後の客室乗務員さんの素直な感想だと思います。
折角の日本初のLCCなのですから、コスト度外視で教育訓練は徹底して実施して頂きたいと思います
し、こんな下らない事故は二度と起こして欲しくありません。
ピーチには、安さだけでなく安全運行の徹底をお願いしたいですね。