各種の世論調査、意識調査を行なっている中央調査社では毎年、「人気スポーツ調査」を実施。その中で、最も好きなスポーツ選手を対面形式で自由回答してもらい、その結果を集計しています。毎年春に調査が実施されるので、前年のスポーツシーズンでの活躍が評価された結果となっています。
1994年から、毎年の「上位10選手」を見ると、最近4年間は大谷翔平(ドジャース)が1位を占めています。大谷は日本ハム時代の2015年に7位で初登場以来、ベスト10に入り続けており、最初に1位になったのは18年で、22年からはトップを独占しています。
94年は1位が大相撲の若乃花で、14年にフィギュアスケートの浅田真央、15年にテニスの錦織圭がトップに名を連ねた以外は、野球選手が1位を占めています。特に、今年6月に亡くなった長嶋茂雄は、1位に5度輝いたのをはじめ、全て「上位10選手」入りしています。
次いで、今年日本選手初の米野球殿堂入りしたイチローが、オリックス時代の95年に4位で初登場以来、05年から 9年連続1位など合計17度もトップに君臨し、94年以外は全て10位以内に入っています。
また、ヤンキース時代の松井秀喜が03年、04年と2年連続1位になるなど、32回の調査で、野球選手が29回1位となっており、野球人気の根強さがうかがわれます。
26年春に発表される結果は、25年に「投打二刀流」が復活し、3年連続4度目のシーズンMVP、2年連続ワールドチャンピオンに輝いた大谷が1位となるのは確定的で、大谷がイチローの「 9年連続1位」の記録にどこまで迫れるのか、注目されます。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。