日本学生野球協会は19日、審査室会議を開き、高校17件の処分を決めました。その中には、箕島(和歌山)など、全国優勝経験のある野球名門校の名がありました。

 箕島は、部内でいじめがあり、5月10日から2か月間の対外試合禁止となりました。

 駒大苫小牧(北海道)は、副部長が体罰などで9か月間の謹慎となりました。

 法政ニ(神奈川)のコーチも体罰で5月21日から2か月間の謹慎となりました。

 ここまでは甲子園優勝校で処分を受けた高校です。

 また、甲子園出場校では、延岡学園(宮崎)の監督が暴言と不適切指導、報告義務違反で4月24日から9か月間の謹慎。神戸弘陵(兵庫)の責任教師が暴言と不適切行為で5月20日から1か月間の謹慎。日章学園(宮崎)の監督が暴力や暴言、報告義務違反で5月29日から2年間の謹慎の処分を受けました。

 昨夏も全国優勝経験のある広陵(広島)の上級生による下級生への暴力事件発覚で甲子園大会期間中に出場辞退へ追い込まれたり、昨夏準優勝の日大三(東京)が部員2人が女子生徒にわいせつな動画を送らせるなどの事件で書類送検され、チームの活動が休止されるなどの不祥事が起きています。

 なぜ、野球名門校の不祥事が増えているのかを考えていくと、ほとんどの高校が少子化などで部員数減少傾向がある中、強豪校の中には3学年で100人前後の部員数を抱える傾向があります。それに対して指導者の数は限られています。また、指導者は、「甲子園出場」が絶対条件となり、そのための行き過ぎた指導が暴力に繋がることがあります。

 甲子園出場校が私学の野球名門校に偏る傾向とともに、高校野球の在り方を再考する時期にあると思います。

    ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。