ドジャースの2年連続9度目の優勝で幕を閉じた米大リーグのワールドシリーズ(WS)。野茂英雄が1995年にメジャー移籍してから、今年は30年となる節目のシーズンだったが、その間、全30球団に延べ155人の日本選手が所属しました。それでは、全30球団の中で、最も日本選手が所属したのは、どの球団だと思いますか。

 野茂が最初に所属し、今季のWSで大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希の3人がそろって活躍したドジャースだと思う人が多いと想像されるが、実は、1位は現在、千賀滉大がいるメッツの13人です。ドジャースは2位で12人。

 以下、イチローらが所属のマリナーズが11人で3位。2桁選手所属の球団はあと2つあり、吉田正尚が現在所属するレッドソックスと、鈴木誠也、今永昇太がいるカブスがともに10人で4位です。

 6位以下の球団と人数は次の通りです。

 ⑥ブルージェイズ、レンジャーズ8人⑧ヤンキース7人⑨エンゼルス、ブルワーズ6人⑪ガーディアンズ、アスレチックス、パドレス、ジャイアンツ5人⑮レイズ、ロイヤルズ、ナショナルズ、パイレーツ4人⑲オリオールズ、タイガース、ツインズ、ホワイトソックス、アストロズ、ロッキーズ3人㉕フィリーズ、マーリンズ、ブレーブス、ダイヤモンドバックス2人㉙レッズ、カージナルス1人。

 2019年までは、レッズに日本選手が所属していなかったが、秋山翔吾(現広島)がメジャーデビューし、30球団全てにそろいました。それでも、今年、日本で初めて米殿堂入りしたイチローは「現在、中南米系の選手はどのチームにもいるが、日本選手は、まだそこまで届いていない。感覚的には、まだまだ日本選手は少ない」と、現状に満足していないようです。

 今オフは、岡本和真(巨人)、村上宗隆(ヤクルト)といった長距離砲がメジャーを目指すなど、今後も増えていく方向だが、果たして中南米系の選手ほどに増えるか、注目されます。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。