1977年創設のマリナーズは、米大リーグ30球団で唯一、ワールドシリーズ(WS)に進出したことがない球団です。そのマリナーズが、10日(日本時間11日)、シアトルのT・モバイル・パークで行われたタイガース戦に延長十五回、3ー2でサヨナラ勝利。ポストシーズン(PS)のア・リーグ地区シリーズを3勝2敗で勝ち抜き、リーグ優勝決定シリーズに進みました。

 マリナーズはイチローらを擁してシーズン最多勝記録となる116勝を挙げた2001年もリーグ優勝決定シリーズで敗退し、WSに進めませんでした。

 一方、1970年創設のブリュワーズは、ア・リーグ時代の82年が唯一のWS進出だったが、カージナルスに3勝4敗で敗れました。現在ナ・リーグのブリュワーズは、カブスとの地区シリーズが2勝2敗で、11日(同12日)、第5戦を行います。

 ワールドチャンピオンなっていないチームは、このマリナーズ、ブリュワーズ以外にレイズ、パドレス、ロッキーズの計5球団あります。

 プロ野球も11日からセ、パともクライマックスシリーズのファーストステージが始まったが、プロ野球は12球団と大リーグに比べて少ないためか、日本一になっていない球団はありません。

 ただ、「西日本」、「松竹」、「高橋」、「大映」、「近鉄」の5球団は、一度も日本一に成らずに球団が消滅した歴史があります。

 「世界一」になっていないメジャー5球団も、「消滅」しないうちに、達成して欲しいものです。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。