前日から始まった米大リーグ・ポストシーズン(PS)戦のワイルドカードシリーズ4試合が1日(日本時間2日)も行われ、ドジャースが唯一2勝0敗として、地区シリーズ進出を決めました。
ナ・リーグでは、ドジャースが山本由伸の先発でレッズと対戦。一回、死球と右翼失策の二死二、三塁からスチュワートに右前適時打を浴び、2点先制されました。二回から五回まで、全て三者凡退に抑えたが、六回に3連打で無死満塁のピンチを迎えました。ここで遊ゴロ、三振、三振と、無失点に抑えました。結局、山本は6回2/3を投げ、投球数113、被安打4、奪三振9、与四球2、失点2。
ドジャース打線は、前日の5本塁打という一発攻勢と打って変わって、この日は適時打を集中して山本を援護しました。三回にベッツの適時打で1点返すと、四回はK・ヘルナンデスとロハスの連続適時打で逆転に成功。六回は一死一、三塁から大谷翔平の右前適時打を手始めにベッツ、T・ヘルナンデスの適時打でこの回計4点入れ、七回にもベッツの適時打で加点し、6点のリードを奪いました。
それでもドジャースのリリーフ陣はこの日も制球が悪く、八回に2点返されました。そこで、九回は佐々木朗希がPS初登板。初球を162.6㌔の速球で投げ始めると、決め球はスプリットで連続三振。3人目は詰まらせた遊飛に抑え、三者凡退で締めました。
ドジャースは8ー4で勝ち、4日(同5日)からの地区シリーズで、東部地区優勝のフィリーズと対戦することになりました。
カブスの今永昇太は、パドレス戦の二回から2番手で初登板しました。これは、今永は今季のレギュラーシーズンで初回の防御率が悪かったことが理由です。昨季は初回の防御率が2.48だったのに対し、今季は7.20。特に最後の4登板は、いずれも初回に失点し、被本塁打31本も、9本が初回だったため、二回からの登板となりました。
代わりに先発したのは、中継ぎ投手の右腕キトリッジだったが、連打と重盗の一死ニ、三塁からメリルに右犠飛を打たれ、1点先行されました。二回から登板の今永は、四回まで無失点に抑えていたが、五回、二死二塁からマチャードに左越え2ランを浴び、リードを3点に広げられました。結局、今永は4回を投げ、投球数67、被安打3、奪三振3、与四球2、失点2の内容でした。
カブスの「5番、右翼」で出場の鈴木誠也は、打撃は好調で、四回二死走者なしの場面で左翼線二塁打を打ったが、九回、一死一塁では遊ゴロ併殺打に終わり、試合は3ー0でパドレスが勝利。対戦成績は1勝1敗となり、第3戦のパドレスの先発はダルビッシュ有が予想されています。
ア・リーグのレッドソックスの吉田正尚が、2試合連続で代打出場による安打を放ったが、試合は4ー3でヤンキースが勝ち、1勝1敗となりました。
もう1試合は6ー1でガーディアンズがタイガースに勝ち、こちらも1勝1敗となり、第3戦で決することになりました。
◇◇◇◇
1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。