米大リーグ・ポストシーズン(PS)戦のワイルドカード4試合が31日(日本時間1日)、各地で行われ、出場した日本の3打者が「先制、同点、逆転」打をそれぞれ放つなどの活躍で、チームの勝利に貢献しました。
ナ・リーグでは、ドジャースの「1番、DH」で出場の大谷翔平が初回先頭打者本塁打、しかも右翼席に弾丸ライナーで先制すると、三回には一死一、二塁からT・ヘルナンデスの3ランと続くエドマンのソロ本塁打で計4点加え、レッズを突き放しました。五回にもT・ヘルナンデスが2打席連続本塁打で追加点。六回には大谷がこの日2本目の本塁打を2ランで打ちました。
しかし、10ー2と8点リードの八回、この回から継投した2番手のベシア、エンリケス、ドレーヤーのリリーフ陣の制球がいずれも悪く、3点返されました。それでも最後はトライネンが締め、10ー5で初戦をものにしました。
カブスは「5番、右翼」で出場の鈴木誠也の本塁打などでパドレスを3ー1で破り、先勝しました。カブスは0ー1の五回、この回先頭の鈴木が左中間に同点本塁打を放ちました。レギュラーシーズン最終戦まで4試合連続本塁打をマークしていたたため、これで通算では5試合連続となりました。同様のケースでPSに望んだ選手は過去4人いたが、PS初戦に本塁打を打ったのは鈴木が初めてでした。
同点に追い着いたカブスは、続くケリーが2者連続アーチをかけ勝ち越し。八回にも1点追加し、そのまま逃げ切りました。
ア・リーグは、レッドソックスが1点リードされた七回、一死ニ、三塁の好機に代打で出場した吉田正尚が中前2点適時打を放ち、逆転。九回にも1点加点したレッドソックスがヤンキースを3ー1で破りました。
タイガースは2ー1でガーディアンズを下しました。
大谷はPS初出場から2年連続初戦本塁打を放ち、鈴木と吉田はPS初出場で勝利に貢献する打撃を発揮。大舞台に強い3打者の今後の結果が、益々楽しみになってきました。
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1984年の王監督の時代から藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。