大詰めを迎えたプロ野球のペナントレースで、セ・リーグ3位の巨人が2位DeNAに4点差を九回に大逆転する執念を見せました。

 27日、横浜球場で4ー8とリードされた九回、一死走者なしから3連打で2点返すと、さらに二死一、二塁で中山の中前適時打で1点差。このあと四球の満塁から佐々木の右前2点適時打で逆転に成功し、9ー8で勝ちました。

 同リーグは、阪神の優勝と、クライマックスシリーズ(CS)に阪神、DeNA、巨人の3チームの出場が決まっています。決まっていないのは、2位と3位のチームが対戦するファーストステージの主催権を持つ2位にどちらがなるかです。

 2位になれば、本拠地で試合ができ、興行権も持てるため、入場料収入や放映権料などの収入も2位チームのものとなります。このため、2位と3位では大違いなため、球団を挙げて2位を目指すことになるわけです。

 両チームとも残りは3試合ずつ。DeNAは広島戦1試合とヤクルト戦2試合。巨人はヤクルト戦1試合と中日戦2試合。両チームの直接対決がない中で、どちらが2位となるか、注目されます。

 ただ、CSが始まるのは10月11日。セ・リーグは2日までに上位3チームの最終戦が行われた後、10日近くも間隔が空きます。大リーグは最終戦終了の翌々日からポストシーズン戦が始まるというスピーディーさに対し、あまりに間の抜けた感じのするプロ野球。一考の余地があると思います。

 ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。