米大リーグ、ドジャースのロバーツ監督は21日(日本時間22日)、佐々木朗希投手の3Aでの登板後の結果を聞いて、「結果もボールの質も良かったと聞いた。アリゾナに合流してもらい、そこで話をする」と、23日(同24日)からアリゾナ州フェニックスで行われるダイヤモンドバックス戦でチームに合流することを明らかにしました。

 佐々木は、21日にワシントン州タコマで行われた3Aの試合にマイナー2試合目のリリーフ登板を行い、1イニングを無失点に抑えました。1人目と2人目の打者を、いずれも150㌔台後半の速球で内野ゴロに打ち取ると、3人目の打者にはスプリットで空振りの三振を奪い、8球で三者凡退に仕留めました。

 登板後、佐々木は「今回の登板はより実戦を意識して投げたが、3人で抑えられて良かった」と話し、メジャーでリリーフ登板の可能性があることを尋ねられると「そう言う環境でしか経験できない事もあると思うし、色々吸収したい。少しでもチームに貢献できれば良いと思う」と語っていました。

 ドジャースはシーズン最終盤にきて、先発投手陣は安定した成績を残している一方、リリーフ陣は9月に入って防御率が4.97でナ・リーグ11位と、進出を決めているポストシーズンに向けて大きな課題となっています。

 指揮官は、シーズン中にリリーフとして投げさせた上で、ポストシーズンの選手登録に入れるかどうかを決めていく方針を示したのです。

 ただ、佐々木はプロ野球での登板を含め、リリーフ登板の経験がなく、ポストシーズンという大舞台で力を発揮できるかどうか、未知数の部分が多くあります。

 2年連続ワールドチャンピオンを目指すドジャースにとって、佐々木がリリーフ陣の救世主になれるかどうか、大きな焦点となってきました。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督の時代まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。