米大リーグ、オリオールズの菅野智之は20日(日本時間21日)、ボルチモアのオリオールパークで行われたヤンキース戦に先発し、ヤンキースが誇る2大スラッガーに本塁打を浴び、今季9敗目(10勝)を喫しました。

 ヤンキースは一回、ジャンカルロ・スタントンが21号右越え3ラン本塁打を放ち、3点先制。三回にはアーロン・ジャッジが49号左越えソロ本塁打を打ち、この回で菅野をKOしました。

 ジャッジとスタントンが同じ試合で本塁打を放つのは、通算57度目。これはヨギ・ベラとミッキー・マントルの56度を抜き、球団史上2位となりました。ヤンキースの記録は、ベーブ・ルースとルー・ゲーリッグの75度です。

 メジャー全体で見ても、57度は史上8位で、1位はハンク・アーロンとエディ・マシューズ(ブレーブス)の76度です。

 ちなみに菅野が前年まで所属した巨人では、王貞治と長嶋茂雄の「ONアベック本塁打」が106度を数え、これが日米を通じて最多記録です。大リーグ記録より、プロ野球記録が30度も多いのは、スタントンがマーリンズからヤンキースに移籍したように、トレードやFAでの移籍が日本より頻繁で、ONともに「巨人一筋」のように、同じチームに2大スラッガーが、同時期に長く所属するケースが少ないことが挙げられます。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。