米大リーグ、ドジャースのクレイトン・カーショー投手(37)が19日(日本時間20日)、ドジャースタジアムでのジャイアンツ戦に先発登板しました。前日、今季限りの引退を発表したドジャース一筋で18年のレジェンド左腕は、通算223勝目をかけ、真っさらなマウンドに立ちました。そのマウンドには、カーショーの背番号「22」がデザイン表示されていました。

 カーショーは一回、先頭のラモスにいきなり左中間本塁打を浴び、1点先制されました。

 「1番、DH」で出場の大谷翔平も、優勝マジック「6」まで減らしたチームの勢いを増すため、さらに尊敬するカーショーの本拠地最後の登板に華を添えるため、そして2本差に迫った本塁打王争いに追い着くため、打席に立ちました。

 ジャイアンツの先発、左腕レイに対し、大谷はその裏、中飛に倒れました。

 ドジャースは二回、ロハスの左中間ソロ本塁打で同点に追い着きました。

 ジャイアンツは三回、カーショーから一死二塁の好機を作り、フローレスの中前適時打で1点勝ち越しました。

 ドジャースはその裏、大谷に第2打席が回ってきたが、今度はいい当たりの中直に終わりました。

 ジャイアンツは五回、先頭のディバースが見逃しの三振に倒れたところで、カーショーは降板。結局、4回1/3を投げ、投球数91、被安打4、奪三振6、与四球4、失点2の内容でした。ベンチに戻る際は、満員のファンから大声援を浴びていました。

 ドジャースはその裏、二死一、二塁で大谷に第3打席が回り、外角高めの153㌔の直球を捉えると、打球速度161.3㌔、飛距離112.8㍍の打球が左翼席に飛び込む3ランで逆転に成功するとともに、カーショーの負け星を消しました。続くベッツも本塁打を放ち、5ー2と3点のリードを奪いました。

 ドジャースはその後も追加点を入れ、6ー3で勝利を収め、プレーオフ進出を決めるとともに、優勝マジックを「4」に減らしました。

 カーショーのレギュラーシーズン本拠地最終登板の試合で、逆転3ランを放った大谷。ナ・リーグ本塁打争いでトップのシュワーバー(フィリーズ)に1本差に迫ったこと以上に、偉大な投手へ良い餞別の本塁打を打てたことに喜びを感じている様子でした。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。