米大リーグのドジャース対フィリーズ戦が17日(日本時間18日)、ドジャースタジアムで行われ、ドジャースの「1番、DH」で出場の大谷翔平は、2試合連続の51号本塁打を放ち、2連敗中のチームの勝利を決定付けるとともに、53本塁打でナ・リーグトップのシュワーバーの目の前で2本差に迫るアーチを披露しました。
大谷は3打席凡退で迎えた八回、この回の先頭打者として打席に立ちました。カウント2ー2からの6球目、真ん中やや外寄りのスイーパーを捉えると、打球速度173.4㌔、飛距離124.3㍍の打球が中堅右に飛び込みました。
この日の本塁打に限らず、大谷は打球速度、飛距離ともメジャー全体でもトップクラスの数字を残しているが、実は今季のスイングスピードは平均122.1㌔で、16位と、メジャーの中で意外な数字が出ています。1位はクルーズ(パイレーツ)の126.8㌔で、身長201㌢の巨体を活かしてスイングスピードは速いのだが、打撃の正確性に欠けると言われています。
逆に、大谷は正確性を損なわないために、極端に言うと、8割程度の力でスイングするためにバットの芯に当たる確率が高まり、それが打球速度や飛距離が高まる理由で、結果的に本塁打の量産にも繋がっていると思われます。
同リーグ西地区の優勝争いも大詰めを迎え、ドジャースは残り10試合となったが、「大谷が打てば、チームの勝利がグッと近づく」わけで、どこまで本塁打数を増やし、チームの勝利に貢献できるか、注目していきたいと思います。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。