米大リーグのドジャース対フィリーズ戦が16日(日本時間17日)、ドジャースタジアムで行われ、ドジャースの「1番、投手兼DH」の「投打二刀流」で出場の大谷翔平(49本塁打)は、本塁打争いのライバル、シュワーバー(53本塁打)と「投手対打者」としてメジャーで初めて対戦しました。

 大谷は一回、先頭打者をニゴロに打ち取った後、一死走者なしでシュワーバーを迎えました。メジャー初の2人の対戦は、初球に163㌔の速球を見せた後、最後は内角のスライダーを見逃しの三振で、大谷の勝利。この回、ハーパーを四球で出したが、エンゼルス時代の同僚・マーシュを投ゴロに仕留め、無失点に抑えました。

 大谷はその裏、いきなり二塁内野安打を放ち、21試合連続出塁をマークしたが、後続が倒れ、ドジャースは先取点を奪うことはできませんでした。

 大谷は二回、三振、ニゴロ、三振の三者凡退。

 ドジャースは二回、6番コールが左超えソロ本塁打を放ち、1点先取。さらに一死一塁からK・ヘルナンデスの左越え2ランで、この回計3点。二死走者なしで迎えた大谷の第2打席は三振に終わりました。

 大谷は三回も左飛、中飛、三ゴロの三者凡退。四回は、この回の先頭打者として、シュワーバーと2度目の対戦を迎え、左飛に抑えました。さらに三振、ニゴロで、この回も三者凡退。

 ドジャースは四回、一死一、三塁からK・ヘルナンデスの左犠飛で1点加えました。

 大谷は五回、三振、左飛、右飛の三者凡退で、勝利投手の権利を得ました。

 ドジャースはその裏、大谷が先頭打者として打席に立ち、三振。大谷は投手としては、五回まで投げて降板。あとは「1番、DH」として出場を続けました。

 しかし、フィリーズは六回、代わった2番手のロブレスキに対して一死後に1本塁打を含む5連打を浴びせ、5ー4と逆転。さらに3番手エンリケスからもソロ本塁打を打ち、この回計6点入れました。大谷の勝ち星は消えました。

 大谷は八回、この回の先頭打者として打席に立ち、右翼席にベーブ・ルースやマーク・マグワイアらに続く史上6人目の2年連続50本塁打を達成し、シュワーバーに3本差に迫りました。ドジャースはさらに一死満塁からコールの左犠飛で同点としました。

 だがフィリーズは九回、マルシャンの右越え3ランで勝ち越しました。試合は、9ー6でフィリーズの勝利。

 大谷は5打数2安打1打点、1本塁打。シュワーバーは3打数1安打。まさに、大谷はシュワーバーに投げ勝ち、本塁打も大谷が打ったが、試合はフィリーズの逆転勝利。大谷にとっては「投打とも最高の結果を出したのに、勝負で負けた」という試合でした。

     ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。