米大リーグのドジャース対レッズ戦が27日(日本時間28日)、ドジャースタジアムで行われ、ドジャースの「1番、投手兼DH」の今季11度目の投打二刀流で出場した大谷翔平は、エンゼルス時代の2023年8月9日(同10日)のジャイアンツ戦以来749日ぶりの勝利投手となりました。

 この試合は、昨季の大谷がマークした「50本塁打、50盗塁」を記念した首振り人形が配布された「ボブルヘッドデー」。

 大谷は一回、1番フリードルに左前打を浴びたが、後続を連続三振、中飛に打ち取り、無失点スタートとなりました。

 その裏、大谷は左腕ロドーロから、しっかり捉えた打球の左飛に終わりました。

 二回、大谷は三振の後、四球、暴投、四球、暴投で一死二、三塁となったが、後続を連続三振に仕留めました。

 三回、大谷は一ゴロの後、マルテに左中間ソロ本塁打を喫しました。しかし、後続を連続三振に仕留めました。

 四回、大谷は三振、三ゴロ、一ゴロと、この試合初めて三者凡退に抑えました。

 ドジャースはその裏、この回先頭打者として打席に立った大谷がチーム初安打となる右前打を放ちました。さらに一死後、T・ヘルナンデス、パヘスの連打で満塁の好機を迎え、K・ヘルナンデスの中前2点適時打で逆転。さらに二死後の申告敬遠による満塁からラッシングの中前2点適時打でリードを3点に広げました。

 五回、大谷は三ゴロ、三振、一ゴロと、2イニング連続三者凡退に抑え、勝利投手の権利を得て、投手としては降板しました。投球内容は、5回投げて投球数87、被安打2、奪三振は毎回の9、与四球2、失点1。

 その裏、大谷は先頭打者として打席に立ったが、遊ゴロに終わりました。

 ドジャースは八回、コンフォートのソロ本塁打で追加点を挙げました。この後、大谷に第5打席が回ったが、左飛でした。打撃成績は5打数1安打でした。

 試合はドジャースが5ー1で勝ち、大谷はドジャース移籍後、初勝利となりました。

 カーブが多い投球という、いつもとは違った投球スタイルだったが、5回投げて毎回の9奪三振、1失点の好投。打っては自らのチーム初安打となる右前打で反撃の口火を切っての逆転につなげる、まさに「投打二刀流」による勝利。2度目の右肘手術後、初の勝利投手は、大谷にとって、感慨深い試合となったことでしょう。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。