第107回全国高校野球選手権大会は23日、甲子園球場で決勝戦が行われ、沖縄尚学(沖縄)が日大三(西東京)を3ー1で破り、春の2度優勝に続き、初の夏の制覇を果たしました。沖縄勢としては、興南以来15年ぶり2度目の夏の頂点となりました。

 その沖縄で、9月5日から第32回Uー18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)が開催されます。日本高野連は同日、W杯に出場する日本代表20人を発表しました。大会は7イニング(回)制で、指名打者(DH)制も採用されます。監督は元日大三高の小倉全由監督で、「複数ポジションを守れること、足が速いことを意識して選考した」と、選手選考の理由を語りました。

 1981年に米国で始まった大会の優勝回数は、キューバが11回で最多で、次いで米国10回、韓国5回、台湾3回と続き、カナダと日本が各1回。日本は決勝で4度敗れていたが、2023年に初優勝を飾りました。

 大会は参加12チームがAとBの2つのグループに分かれ、上位3チームがスーパーラウンドに進み、スーパーラウンドの上位2チームが決勝で優勝を争います。グループAは、世界ランキング1位の日本、6位の韓国、9位のプエルトリコ、10位のキューバ、14位のイタリア、30位の南アフリカ。グループBは、2位の台湾、5位の米国、8位のパナマ、12位の豪州、17位のドイツ、20位の中国。

 過去の大会には、日本代表として大谷翔平(ドジャース)が2012年に、19年には佐々木朗希(同)が出場し、ピート・クロウ・アームストロング(カブス)とタイラー・ソダーストローム(アスレチックス)も19年の米国代表として出場しました。

 今大会に出場する20選手は次の通りです。

 「投手」石垣元気(健大高崎)、下重賢慎(同)、坂本慎太郎(関東第一)、奥村頼人(横浜)、西村一毅(京都国際)、西野大虎(大阪桐蔭)、森下翔太(創成館)、早瀬朔(神村学園)、末吉良丞(沖縄尚学)

 「捕手」大栄利哉(学法石川)、横山悠(山梨学院)、藤森海斗(明徳義塾)

 「内野手」奥村凌大(横浜)、為永皓(横浜)、岡部飛雄馬(敦賀気比)、辻琉沙(履正社)、高畑知季(東洋大姫路)、今岡拓夢(神村学園)

 「外野手」阿部葉太(横浜)、川口蒼旺(神戸国際大付)

 日本の連覇成るか、大谷や佐々木に続くメジャーで活躍する選手が出現するか、注目されます。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。