米大リーグ・マリナーズのカル・ローリー捕手(28)は、10日(日本時間11日)現在、両リーグトップの45本塁打を放ち、2021年にサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)がマークしたMLB史上捕手としての最多の48本塁打を破るのは確実な位置に付けています。

 捕手は守備を重視するポジションで、打撃より守りに力を注ぐ選手が多いと言われます。日本のプロ野球では、南海などでプレーした野村克也捕手が1963年に52本放つなど通算657本塁打を記録し、65年には三冠王に輝くなど打撃でも傑出した捕手が存在したが、メジャーでのローリーの活躍は、「投打二刀流」の大谷翔平(ドジャース)のように「特別な選手」として絶賛されています。

 過去に本塁打を40以上打った捕手は次の通りです。

 ①ペレス/48本

 ②ラリー/45本

 ②ジョニー・ベンチ/45本(1970年レッズ)

 ④ハビー・ロペス/43本(2003年ブレーブス)

 ⑤ロイ・キャンバネラ/41本(1953年ドジャース)

 ⑤トッド・ハンドリー/41本(1996年メッツ)

 ⑦ジョニー・ベンチ/40本(1972年レッズ)

 ⑦マイク・ピアッツァ/40本(1997年ドジャース)

 ラリーは、捕手としての本塁打数だけでなく、最近は大谷(41本)とともに「本塁打王」の常連となっているヤンキースのアーロン・ジャッジ(37本)を超えてア・リーグの本塁打王に輝くことができるか、も注目の的になっています。果たして結果はーー。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。