第107回全国高校野球選手権大会(5日開幕、甲子園球場)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で行われ、初戦のカードが決まったが、注目カードが目白押しとなりました。

 今春の選抜大会で優勝し、大阪桐蔭(大阪)に続く史上2校目の2度目の春夏連覇を目指す横浜(神奈川)は、選抜で優勝経験のある敦賀気比(福井)と対戦。横浜はエース左腕の奥村頼人、2年生右腕の織田翔希を軸に投手層は厚みを増しており、強力な敦賀気比打線がどう攻略するかが焦点。

 昨夏に全国制覇の京都国際(京都)は、昨春の選抜優勝校・健大高崎(群馬)と激突。京都国際は京都大会でチーム打率4割近い実績を誇り、健大高崎の足を絡めた多彩な攻撃陣との激突に注目が集まります。

 今春の選抜で準優勝した智弁和歌山(和歌山)は、強力打線の花巻東(岩手)と対戦。ともに3季連続で甲子園に出場しており、互いの強さを肌で感じています。両校が入ったブロックは打率4割近い東洋大姫路(兵庫)、選抜ベスト8の西日本短大付(福岡)と実力校がひしめき、激戦が予想されます。

 2018年夏に吉田輝星投手を擁して準優勝の金足農(秋田)は、弟の大輝投手が兄の上を行く優勝を狙うが、初戦の相手は選抜大会で2度の優勝を誇る沖縄尚学(沖縄)となりました。

 なお、選手宣誓は2年連続で智弁和歌山の山田希翔主将が務めることになりました。希望者18人による抽選で決まったが、山田主将は「高校野球ファンの思い出に残るような宣誓をしたいと」と意気込みを見せました。

 優勝候補の筆頭は昨秋の明治神宮大会も制した横浜で、どこが横浜を倒すかにも興味がそそられます。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。