第107回全国高校野球の各地区予選が花盛りだが、神奈川大会には春夏連覇を目指す横浜高校が初戦の対荏田高校戦に臨み、16ー0の7回コールド勝ちの好発進を見せました。その大事な先発を任されたのが、1年生左腕の小林鉄三郎投手。
1㍍84、76㌔の長身から投げ下ろす伸びのある直球にチェンジアップで緩急を付け、4回を3安打、無四球、7奪三振で無失点の好投を披露しました。村田浩明監督は「合格点。これからの投手陣を背負っていく選手。県大会初戦という重圧を乗り越えれば、さらに大きくなれる」と評価しました。
小林投手は昨年、東京ドームを主会場として中学生の硬式野球日本一を決める「ジャイアンツカップ」に「中本牧リトルシニア」(神奈川)のエースとして出場し、優勝の原動力となりました。そして大会MVPに当たる「BUNGO賞」に選出されました。この賞は、「週刊ヤングジャンプ」に連載の野球漫画「BUNGOーブンゴ」と同大会とのコラボレーションを記念して設けられたものです。
ジャイアンツカップからは、千葉北リトルシニアー敬愛学園高校(千葉)ーヤクルトを経由して米大リーグ・メッツなどで活躍した五十嵐亮太投手や、京都田辺ボーイズー敦賀気比高校ー東京ガスー巨人などで力を発揮した内海哲也投手などを輩出しています。
中学3年時に東京ドームで優勝投手になった小林が、高校に入った今年、甲子園で日本一になれるか、注目されます。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。